列車に跳ね飛ばされるも無傷、カナダの男性「不思議なものに守られた」。

2011/02/12 16:20 Written by Narinari.com編集部

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カナダで先日、線路沿いを歩いていた男性が貨物列車に接触する事故が起きた。ところが、列車に跳ね飛ばされた男性は目撃者の心配をよそに、立ち上がるとそのまま家に向かって歩き出したという。全くケガもなかったという男性は、その後メディアの取材に対して「不思議なものに守られた」と話している。

カナダ放送局CBCによると、危険な目に遭ったのは、カナダ・サスカチュワン州に住む29歳の男性レナード・ニックレイさん。事故は2月9日午前2時ごろ、同州サスカトゥーンを走る鉄道の敷地内で起きた。このとき、酒を飲んで家に帰る途中だったニックレイさんは「近道をしようと」(CBCより)、街の西部を走る鉄道の敷地内に侵入し、線路沿いを歩いていたという。さらに彼はイヤホンで音楽を聴いていたため、酒を飲んで注意力が鈍っている上に周囲の音も聞こえづらい状況に。そして、機嫌良く歩いていたであろう彼の背後から、貨物列車が接近してきた。

当然、列車の運転士は彼を見つけて「警笛を鳴らした」が、イヤホンで大きな音を聞いている彼は全く気が付かなかった。そのため、逃げられなかったニックレイさんは貨物列車と接触。彼の体は目撃者が「宙に舞った」と話すほど跳ね飛ばされ、貨物列車も現場に停車し、惨事を目の当たりにした目撃者たちはすぐに彼のもとへ駆け寄った。

心配そうに眺める人々の前で、地面に横たわっていたニックレイさん。ところが次の瞬間、彼は何事もなかったかのように立ち上がると、再び家に向かって「歩き続けた」そうだ。通報を受けて駆けつけた警察は、現場から少し離れた地点で歩いていた彼を発見。「ところどころ痛い」との話を聞くと彼を連れて病院へ向かったが、幸いにも診察の結果は「顔に傷も無ければ、骨折もない」ほど問題なく、彼はそのまま朝には病院を後にした。

事件を知ったCBCは、病院を後にしたばかりの彼を直撃し、事故現場に戻って詳しい話を取材。事故について「覚えているよ」と話すニックレイさんは、跳ね飛ばされ、地面に叩きつけられたとき「息苦しくて、駆け寄ってきた人たちが大丈夫かと聞いて来た」と当時の様子を振り返り、その後も事故による体への影響はなく「足を引きずるようなこともないし、元気だよ」と話している。

しかし、ケガがなくて一安心というわけでもない。彼が酒に酔って危険な場所に足を踏み入れたせいで、貨物列車は調査や点検のために現場で90分間立ち往生を余儀なくされ、鉄道会社は「敷地内に不法侵入した」として代金を請求する可能性を示唆しているそうだ。「おれは不思議なものに守られたと思うんだよね」と奇跡の力をアピールした彼だが、さすがに自分の行動を反省しているのか、外を歩くときには「あまり大きな音で音楽を聞かないで」と人々に呼び掛けている。

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