別人の留守電に「結婚しよう」、電話かけた男性を英メディアが一斉捜索。

2011/01/28 11:45 Written by Narinari.com編集部

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成功する可能性の大小に関わらず、男性にとって好きな女性へのプロポーズは人生を左右する一世一代の行動。どんな状況であれその瞬間となれば、相手が受け入れてくれるかと不安を感じながらも精一杯思いを振り絞って伝えているはずだ。英国のある男性は先日、大切な“求婚”メッセージを相手の女性の留守番電話に入れることにした。ところが、彼が電話をかけていたのは、全く関係のない女性の家の番号という大失態。一方、留守電を聞いた女性は、その内容から男性がしばらく電話をかけられない場所にいると分かるとメディアに公開し、この男性が誰なのかと英国内で盛り上がっている。

英中部ゲーツヘッドでセラピストとして働き、3人の子どもを育てているダイアン・ポッツさんは、ある日仕事から帰宅後に家の留守番電話を再生した。するとその中に、知らない男性の声でメッセージが残されていたという。どうやら間違い電話をしてしまったこの男性、こともあろうに大切なガールフレンドへ伝えるはずだったプロポーズの言葉を、知らない女性宅の留守電に残してしまった。

普通の間違い電話なら、いずれすぐに気が付くだろうと受け流しても良いところ。しかし、この電話を聞いたポッツさんはもどかしい思いに駆り立てられたようだ。なぜならメッセージの内容から、間違えた男性は戦地に赴いていると想像され、1か月に1回しか電話ができない状況と話していた上に、英国に戻ってくるのが3か月も先だというからだ。聞けば、お相手の女性のお腹の中には赤ちゃんもいる様子。女性と赤ちゃんに向けて何度も「I love you」と口にするその思いを感じたポッツさんは、本当の相手にメッセージを届けたいとメディアに連絡した。

これを受けて、多くの英メディアがこの経緯を伝える記事を掲載し、彼のメッセージの全文や録音された音声などを紹介。ポッツさんが「サンダーランドのアクセント」(英紙デイリー・メールより)と語る音声からは、男性がかなり高い声の持ち主で、年齢も若いことを思わせる。また、音声状況の悪さや「友人が吹き飛ばされた」との話が出てくることから、「彼はアフガニスタンのどこかにいるのではないか」(英紙サンより)とも。

メッセージは、先月彼女と話す機会を逃したのを謝り、今回も直接会話できないことを「とても悲しい」と始まり、その後は溢れる思いをぶつけるように何度も「愛している」との言葉が出てくる。その思いに押されるような形で、後半ついに「Will you marry me?」とプロポーズを口にした男性。翌月まで電話ができない分の思いを伝えるかのように、最後にも大好きと繰り返す中で、唯一出てきた固有名詞が“サマンサ”という女性の名前だ。

市外局番を使って電話を掛けてきたことから「サマンサは近い場所に住んでいるかも」(英放送局BBCより)とも話すポッツさんは、何とか彼女にメッセージを聞いて欲しいと願っている。この話はアフガニスタンに駐留する英軍にも伝わり、すべての部隊に留守電を残した兵士がいないか確認に入ったそうだ。駐留部隊の規則では、毎週最高30分の衛星電話使用が認められているそうで、軍関係者は“謎の男性”が分かり次第、連絡させるとしている。ただ公開された内容が内容だけに、この関係者は男性が「公にされちゃって、たぶんきまりが悪いだろうね」とも語っていたという。

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