海に「謎のピアノ」が突如出現、理由がわからず置いた“犯人探し”も。

2011/01/27 16:34 Written by Narinari.com編集部

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海辺では「なぜこれがココに……」と、落ちている意味がわからないモノを目にすることがあるが、米国では先日、重さ300キロ弱とも言われるグランドピアノが潮の引いた沖合の砂州に突如姿を現し、周辺の住民も驚いているそうだ。

米紙マイアミ・ヘラルドなどによると、ピアノの存在が明るみになったのは1月18日のこと。きっかけは米誌ナショナル・ジオグラフィックのサイトに1枚の写真が掲載されたことだった。そこには数羽のペリカンがピアノの周囲で戯れている様子が撮され、写真の説明として「ミュージックビデオの撮影後、マイアミの砂州に捨てられた」という旨のキャプションが添えられている。マイアミ・ヘラルド紙は詳しい事情を聞こうと、ナショナル・ジオグラフィック誌に取材を申し込んだところ、「写真についての質問には答えてもらえなかった」そうだ。

ともかく、この写真に端を発し、米国で話題を呼んでいるこのピアノ。置かれているとされるのは、フロリダ州マイアミ近くに広がるビスケーン湾の沖合約180メートルの地点で、湾の中でも一番高い場所のため、干潮になると砂州として水面に現れるそうだ。ここに置かれたピアノは「満潮時は水面に隠れて見えない」(米放送局NBCマイアミより)状態で、かつ沖合ということもあり、付近にはマンションも多く建っているものの、これまで誰も気が付かなかったらしい。

これには地元も当惑している様子。付近の自然環境を守るフロリダ州の野性生物保護局「Florida Fish & Wildlife Conservation Commission」は、過去にこの辺りでミュージックビデオ撮影の申請はなかったと話し、仮に申請されても「許可しない」という。ただ、この関係者は写真について「笑った。素晴らしい写真だよ」とも語っており、個人的には怒り心頭……というわけではないようだ。

保護局では「航行の危険にならない限り動かせない」とのことで、現在のところピアノの撤去は考えていないという。また、沿岸警備隊も「(撤去の)意向はない」(米放送局ABCより)と動くつもりはないようで、このまま海にピアノが置かれた状態は続く模様だ。そして今、ネットなどで「誰がピアノを置いたのか」との犯人探しが始まっている。

その予想には「タイタニック号から流れてきた」(マイアミ・ヘラルド紙より)という人もいれば、過去に写真のイメージに似た曲やビデオを出したとして、エルトン・ジョンやカニエ・ウェストなどの名前を挙げる人も。米国のメディアがこぞって伝えている“謎のピアノ”。果たして、誰がどのような事情で置いたモノなのか、しばらくは憶測が飛び交うことになりそうだ。

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