妻を置いて“ドール”と旅行へ、娘2人も父親の変わった趣味を受け入れる。

2011/01/26 16:06 Written by Narinari.com編集部

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生まれ持った性格や育った環境など、複雑に要因が絡んでいるのだろうが、人間の趣味や嗜好というのは実に人それぞれ。中には人一倍のめり込み、他の追随を許さないほど道を究めてしまう人もいる。あるカナダ人男性がハマっているのは、女性の性的な“ドール”を収集すること。家に置くだけでは飽き足らず、一緒に旅行へ出かけてしまうほど“ドール”を愛して止まない彼は歴とした妻帯者なのだが、妻はそんな行動を全く気に留めていないという。

英紙サンやメトロなどによると、この変わった趣味を持つのは、米国境に近いカナダ東部ノバスコシアに住む57歳のデイブ・ホッケーさん。7つ年上の姉さん女房、ウェンディーさんと仲良く暮らしている彼だが、この趣味に走ったのは4年ほど前からだった。「人形がかわいい」と話す彼は、2006年11月にオンラインサイトで最初の“ドール”を購入。すると、あれよあれよという間に増えていき、今では日本人やロシア人の人形も含めて14体もの“ドール”をコレクションしているそうだ。

自分のための趣味となれば、誰しも多少の出費は気にならないもの。彼の場合は本体以外に、“ドール”が着用するランジェリーやかつらなども入れて、これまでに「2万5,500ドル(約210万円)ほど使った」(英放送局STVより)そうだ。しかし、彼が注ぎ込む出費はこれだけにとどまらない。すっかり人形に魅了され、愛情さえも注ぎ込むようになった彼は、妻とではなく、“ドール”と一緒に旅行へ出かけるようにもなった。

車やオートバイに乗せ、2008年5月には4体と一緒に米国へ7週間、2009年11月には2体と共に英国を周ったという。グランドキャニオンやナイアガラの滝、ストーンヘンジなど、かなり頻繁に有名な観光地を訪れているが、人の目に触れる外ではバッチリ服を着せてガールフレンドのように扱い、遠くから見れば完全に中年男性と若い女性のカップルといった趣。そのこだわりはハンパではなく、海に出かけたら当然水着を着せ、スカイダイビングともなればきちんと装備をつけて一緒に大空を舞ったという。こうした旅行だけでも、出費総額は約270万円にも及ぶというからかなりの金額だ。

普通とはちょっと異なる行動で、ともすれば否定的に捉えられても不思議ではない。しかしそんな彼に、周囲の人々は意外にも寛大だ。今でもきちんと愛情を抱いているという妻のウェンディさんは、こうした行動を彼の趣味と割り切って「気にしない」(サン紙より)と話すばかりか、「彼女らのドレスや下着、靴選びを手伝うのも好き」(英誌クローザーより)とも。さらにビデオクリエイターという一面を持つ彼は、旅行のドキュメンタリー映画製作を機に、25歳と23歳の娘にこの趣味をカミングアウトしたそうで、話を聞いたこの娘たちも「受け入れた」という。

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