「地球最後のマックリブを…」復活祝う米国の動画コンテストで22歳優勝。

2011/01/08 13:54 Written by Narinari.com編集部

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かつては日本でもたびたび期間限定販売されていたマクドナルドのマックリブ。ほかとはちょっと異なる、細長いバンズとポークパティを特徴とするサンドだが、米国では1981年に初登場して以来、多くの熱狂的なファンを生み出してきた。しかし最近では、口にできるチャンスは期間限定で販売する特定地域のみに限られ、ファンの間からは“復活”を求める声も。すると、米マクドナルドは、昨年11月に期間限定ながら全米の店舗での復活を決め、これに合わせてマックリブにまつわる動画コンテストを開催した。そして先日、ノースカロライナ州に住む22歳の男性が優勝。賞金1万ドル(約81万円)と、賞品のドイツ旅行を獲得したそうだ。

米国におけるマックリブの人気は日本のそれよりはるかに高く、ネットには「全米で過去10日前後にマックリブが販売されていた店舗情報」を紹介する「McRib Locator」なるサイトも存在しているほど。こうしたファンの“マックリブ愛”が米マクドナルドにも届いたのか、昨年11月から期間限定で復活し、約1か月間にわたり全米の多くの市民がマックリブの味を堪能した。そして、これに合わせて米マクドナルドが展開していたのが、「Legends of McRib」なる動画コンテストだ。

このコンテストは、マックリブの素晴らしさをいかに表現するかを競うもので、優勝者には賞金1万ドルとドイツ旅行を授与。なぜドイツ旅行なのか、一瞬不思議に思うところだが、実はこれ、マックリブファンには大きな意味がある。ドイツは「世界中で唯一、マックリブが毎日販売されている場所」(米地方紙シャルロット・オブザーバーより)。つまり、ドイツは好きなときに好きなだけマックリブを食べられるという、ファンにとっては天国のような国なのだ。

コンテストに寄せられた数百のエントリー作品(一部)はYouTubeでも公開され、まず、「20人の決勝進出者」(米地方紙サウザンパインズ・パイロットより)を選出。最終的に優勝を果たしたのはノースカロライナ州カルタゴで暮らす、22歳のソウヤー・フライさんだった。

彼は普段カメラマンの仕事を生業としており、昨年初めには別のビデオコンテストで優勝した経験も。「いろいろな人を楽しませて笑わせるのが好き」と話すフライさんは、今回「地球上で最後の1個となったマックリブを探しに出かける」というストーリーでコンテストに応募し、見事に優勝を果たした。

その作品は「The Ultimate Legend of McRib」(//www.youtube.com/watch?v=-IhZJ029eXc)のタイトルでYouTubeに公開されている。ストーリーは、友人から「世界中のマックリブがすべて食べられてしまい、レシピも盗まれた」と連絡を受けた男性が、何とか食べたいとネットを使って情報を収集。旅へ出た男性は中米からカナダへと探し周り、なぜか森の中で“伝説のマックリブ”を発見する――というのが大まかな流れだ。作品に使われる「カンフーシリーズやロード・オブ・ザ・リングのサウンドトラック」(シャルロット・オブザーバー紙より)なども、作品の世界観を広げる演出として効果を発揮している。

このわざとらしいまでのストーリーが、「Legends of McRib」というテーマにふさわしいと審査で判断され、フライさんの作品が栄冠に輝いた。受賞の連絡を受けたフライさんは、12月28日、地元のマクドナルドで家族や友人らとお祝いパーティーを開催したそうだ。

今後は「映画製作をライフワークにする予定」(サウザンパインズ・パイロット紙より)と語るフライさん。今回の優勝も大きな自信に繋がったようで、将来の活躍が楽しみだ。ちなみに賞品の旅行は寒い冬を避けて、来年夏に仲間と行くつもりだという。

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