「教師呼び捨て」で散々な目に、教師の命令で65人の生徒から“罰”。

2011/01/04 14:58 Written by Narinari.com編集部

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日本と同様、中国では学校の先生は「××先生」と呼ぶのが一般的だが、先日中国のある中学校で、「先生」を付けずに悪ふざけで名前を呼び捨てにした生徒がとんでもない罰を受けていたことが発覚。警察沙汰に発展してしまった。

中国紙現代快報などによると、14歳の張小新くん(仮名)は江蘇省漣水県の中学校に通う生徒。事の発端は、12月17日のお昼休みの出来事だった。張くんは友人2人と校舎の前で遊んでいたのだが、そこに学校内でも特に“怖い”と評判の女性の先生が接近。すると友人の一人が悪ふざけで「名前を呼び捨てにしようぜ」と張くんに声をかけ、3人で一斉に叫ぶことにしたそうだ。

張くんは合図とともに「ハン××」(先生の名前)と叫んだが、叫んでみてビックリ。友人の一人の声は小さく、もう一人に至っては声すら出さないという始末。振り返ったハン先生の姿を見て「やばい」と思った張くんは、すぐに教室内へ逃げ込んだ。

これで事が済めば良かったのだが、ハン先生の怒りは凄まじかった。クラス担任の話によれば、もともと張くんは授業態度が悪く、授業をサボることもしばしば。先生たちからは常に目を付けられていた“問題児”だったそうで、今回の件はそんな張くんに対するハン先生の怒りが爆発してしまったのかもしれない。

お昼休み明け、午後最初の授業はハン先生の授業ではなかったが、張くんのいる教室に突然ハン先生が現れ、彼を外へと連れ出した。そこでハン先生はハイヒールを履いた足で張くんを蹴り、続いてビンタを連発。張くんはそのとき「これで済めば……」と思い、ジッと体罰に堪えていたそうだ。

しかし、ハン先生の罰はこれで終わらなかった。今度は教務室に彼を連れて行き、再びビンタとハイヒール蹴り。当時、教務室にはほかに3人の先生がいたものの、誰も行為を止めようとはしなかったという。張くんは泣きながら許しを求めたが、これもまた聞き入れられることはなかった。

そして、さらなる悲劇が張くんを襲う。授業が終わった後、彼はハン先生に別のクラスへ連れて行かれた。教室の前に張くんを立たせた先生はまずビンタをお見舞いし、続けて教室内の生徒たちに「全員叩きなさい」と命令。しかも「必ず音が出るように叩きなさい」とし、「叩かなければ私があなたを叩く」と、もの凄い剣幕で迫ってきたそうだ。

これに困ったのは生徒たち。張くんを殴る理由はないが、先生に逆らえば自分に火の粉が降りかかってしまう。そのため、生徒たちは仕方なく列を作り、順番に張くんを叩き始めた。そのクラスには65人の生徒がいたが、中には叩いた後に泣き出してしまう女子生徒もいたという。

こうした教師によるいじめとも取れる罰を受けた張くんが普通でいられるはずはない。泣きながら走って帰宅し、その姿に驚いた両親が事情をたずねたことで、今回の件が明るみとなった。

張くんは病院の検査を受け、幸い鼓膜などに問題は見つからなかったものの、「学校へは行きたくない」と登校を拒否している。また、家族は今回の件をすでに警察に通報。調べが続いており、学校側はひとまずハン先生の授業を停止したという。しかし、地元紙の直撃を受けた学校側は、当初知らないフリをしていたとも伝えられており、問題はそう簡単に解決する状況ではないようだ。

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