“絶景トイレ”求めて世界を旅、座りながら楽しめるトイレにこだわる。

2010/12/17 14:08 Written by Narinari.com編集部

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人のいるところに必ずあるトイレ。生活の多くを過ごす家はもちろん、街に出れば建物内だけでなく、外には公衆便所もある。しかし、便座に座ったときに、そこから見える風景を意識したことはあるだろうか。英国のある男性は、トイレが設置されている“場所”に着目。座ったときに景色の良いトイレを求めて、世界を飛び回っているそうだ。

この男性は33歳のルーク・バークレーさん。自身の活動を紹介しているサイト「Loos with views」によると、彼はシェフィールド大学で史学を学び、英語指導助手として日本に2年間滞在した経験もあるという。その後、英国に戻って英放送局BBCに入社。主にドキュメンタリー番組の制作の経験を積んだそうだ。

そんなバークレーさんが世界各地を飛び回っているのはトイレ探しが目的。「人生の3年はトイレで過ごす」と語るバークレーさんは、実際に世界各地にある、座りながら景色が楽しめるようなトイレを求めている。

彼がこだわるのは「息を飲むような雰囲気」(英紙インディペンデントより)のトイレ。人の集まる都会にしろ、滅多に足を踏み入れない大自然の中にしろ、「世界を感じられる空間」があるトイレを求めて2006年から取材を開始した。2008年10月にはその足跡をまとめた1冊目の本「A Loo With a View」を出版。ここにはアラスカのマッキンリー山で雪に囲まれた簡易トイレや、エベレストの頂上が窓から見えるネパールのトイレのほか、水槽の中にトイレがある兵庫県明石市のカフェ「ムーミンパパ」も紹介されている。

この「A Loo With a View」で彼の活動は広く知れ渡ったようで、その後バークレーさんのもとには「“最高のトイレ”の場所を教えてくれる電子メールが頻繁に寄せられる」(英紙サンより)ようになった。こうした情報も参考にしながら、彼は1冊目出版以降もアフリカや南米など、再び世界へ飛び出し取材を重ね、このほど2冊目となる「Good Loo Hunting」を出版。氷山を眺めながら用が足せる南極のトイレなど、やはり数多くの絶景トイレが紹介されている。

広い地球にはまだまだ無数のトイレがあるだけに、これからもバークレーさんのトイレを巡る旅は続いていくことになりそうだ。

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