高校生のなりたい職業1位は“公務員”、80%が「将来の就職が不安」。

2010/12/16 04:00 Written by Narinari.com編集部

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「将来どんな仕事がしたいか」は、まだ社会に出ていない子どもや学生に聞く定番の質問。大きな夢を抱くのも良し、堅実な目標を掲げるのも良し、いずれにしても“将来の自分像”を思い描くのは大切なことだ。そうした若者の“リアル”に迫るべく、電通総研は研究プロジェクト「若者問題研究所(略称:電通ワカモン)」を発足、その第1弾として高校生対象のアンケート調査を実施した。  


◎いまの高校生は“慎重志向”

この調査は今年9月、全国の高校生男女600人を対象に行われたもの。まず、「将来なりたい職業」についてたずねたところ、最も多いのは「公務員」(20%)で、これに「大企業の正社員」(19%)、「介護士・保育士・看護師」(11%)が続いた。数多ある職業の中でも、安定した収入が得られる職業につきたいという意見が半数を占めている。

次に「不安に思うこと」についてたずねたところ、トップは「将来の就職」(80%)に。これは「大学受験」(69%)よりも高い割合で、目前に迫る悩みよりも、いまから将来を心配しておくことで心の準備をしておこうとする“慎重志向”がうかがえる結果となった。

ちなみに3位以下は「将来のお金」(65%)、「恋愛」(59%)、「将来結婚できるか」(53%)、「日本の景気」(51%)、「外見・スタイル」(47%)、「友人関係」(42%)、「自分の精神状態」(33%)、「将来年金がもらえるか」(32%)。


◎“ゆとり世代”はイヤ

現在の高校生たち(1992〜1995年生まれ)は、小学校からゆとり教育を受けて育った世代。そこで「ゆとり教育を受けた世代と言われることをどう思うか」についてたずねたところ、77%が「嫌だ」と回答している。その理由としては、「馬鹿にされているみたいだから」「将来を考えると不安」などの声が多くを占めた。

こうした結果について、電通ワカモンは「先回りで将来を心配し、今から心の準備をしようとする今の高校生は、ゆとり教育世代でありながらも、実際には心のゆとりがあまりないようです」と分析している。

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