交通違反男に起きたミラクル、以前切符切られた警官と地球の裏側で再会。

2010/12/09 17:19 Written by Narinari.com編集部

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思わぬところでばったりと出くわす――知り合いでも驚くのに、それが普段関係のない他人だとしたら、もはや運命的な出来事かもしれない。それを地球規模で体験してしまった人が、ニュージーランドにいる。先日、スピード違反の取り締まりを行っていた警察官は、停止させた違反車のドライバーの免許証を見て驚いた。そのドライバーは2年前、ニュージーランドから遠く離れた英国でも1度取り締まったことのある男性だったそうで、2人は思わぬ場所での再会に笑ってしまったそうだ。

ニュージーランド紙ニュージーランド・ヘラルドによると、驚きの経験をしたのはニュージーランドの警察で働いている、英国出身のフリットンさん。フリットンさんは、26年間ロンドン警視庁でキャリアを積んだベテラン警察官で、2年前にニュージーランドに移住、現在はニュージーランド南島にあるランギオラ警察で、交通取り締まりを専門に勤務している。

そんなフリットンさんが今年9月にスピード違反の取り締まりをしているとき、違反を犯した1台の車を停める。運転していたのは、英国と南アフリカの運転免許証を持つ英国人の男性で、聞けば12年間暮らしていた英国を離れ、約2週間前にニュージーランドに着いたばかり。家を探すためにあちこち動き回ってる最中に、フリットンさんの取り締まりを受けてしまったらしい。

事情を説明して、素直に取り締まりに応じる男性。フリットンさんは違反チケットを渡しながら、さらにいろいろな話を聞いていく。ロンドンで働いていたと答えた男性に、「ノースロンドンの道路で取り締まりを受けたことはないか」と具体的に質問したところ、男性は「はい」と答えた、その質問でフリットンさんが2年前に英国で自分を取り締まった警察官だと気付いたそうだ。

地球の裏側で、全く同じ“スピード違反のチケットを切られる”という状況で再会した2人。あまりの偶然に、その確率などについて談笑したという。これまで男性が違反切符を切られたのは、ロンドンのそれと今回の2回のみだそうで、この偶然もフリットンさんをすぐに思い出す要因になったようだ。

「私たちには何らかの繋がりがあるんだろうね」と語ったフリットンさんは、男性と運命的なものを感じ取ったよう。それでも違反は違反、しっかりチケットを渡された男性は、120ニュージーランドドル(約7,500円)の罰金が科せられた。地球の裏側に来てまで、同じ警察官に取り締まられた男性にとってみれば、違う運命で結ばれたかったと思っているかもしれない。

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