立て続けに不良品のオーブン届き怒る、謝罪求め配達員を“人質”に。

2010/11/29 19:19 Written by Narinari.com編集部

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英国に住むある男性は先日、約6万円のオーブンを購入したのだが、何の巡り合わせの悪さなのか使用するとすぐに壊れてしまい、メーカーに代わりの物を用意してもらうとそれもまた故障。さらに3台目は後ろに凹みがある不良品を渡され、ここで堪忍袋の緒が切れた男性は、遂に実力行使に打って出た。

英東部ノリッチ近郊のニュートン・フロットマンで妻と暮らすイヴァン・ラングリーさんは、72歳の元トラック運転手。英紙デイリー・テレグラフやデイリー・ミラーなどによると、今は年金暮らしという夫妻は、10月に470ポンド(約6万1,000円)で英ホットポイント社製のオーブンを購入した。しかしこのオーブン購入が、妻曰く「彼はとても落ち着いている人」(英紙デイリー・テレグラフより)という冷静なはずのラングリーさんを怒らせる原因になってしまう。

購入してから数日後に新品のオーブンが突然故障してしまい、家の電気もショートするという不運に見舞われるハメに。メーカーに連絡を取ると代わりに2台目のオーブンが届けられたが、これを使うとまた「同じことが起きた」(デイリー・テレグラフ紙より)という。不良品のオーブンを渡したと怒ったラングリーさんは再びメーカーに連絡。3台目を届けてもらうことになったが、ここでまた対応に不手際が生じた結果、彼の怒りは頂点に達してしまった。

女性の配達員が11月23日に彼の家に届けた3台目は、使う前から後部に凹みがある明らかな不良品。これを見たラングリーさんはすぐさまメーカーに交換を要求したが、メーカー側の回答は「翌週の木曜日まで用意できない」というものだった。この対応に「悪魔のようなサービス」と怒った彼は、配達員に「新しいオーブンが届くまで帰らせない」(英地方紙ノリッチ・イブニングニュースより)と通告。一連の対応について責任者が謝罪に来るよう、メーカーに求めた。

これに慌てたホットポイント社はすぐに警察へ連絡し、ラングリーさん宅に警察官が急行。ところが、駆けつけた警察官が目にした光景は「配達員のペースで対応しているように見える」(デイリー・テレグラフ紙より)ほど和やかな雰囲気だった。もともとは落ち着いた性格のラングリーさんも、“人質”の配達員を丁重に扱っていたようで、2人は「コーヒーを飲んで談笑していた」とも。また、配達員も出来る限りの誠意を見せようとしたのか、3台目のオーブンにあった凹みを直し、使えるように努力していたそうだ。

結局配達員が“人質”になって2時間後、ホットポイント社の責任者がラングリーさん宅を訪れて直接謝罪。納得した彼は謝罪を受け入れて配達員を解放し、警察も引き上げたという。

近々ホットポイント社は新たなオーブンをラングリーさんに届けることになるが、今度こそラングリーさんを満足させることができるかどうか。果たして4台目のオーブンの調子はいかに。

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