“チワワ警察犬”に世界も注目、2011年1月から1年間警察犬任務に。

2010/11/24 14:29 Written by Narinari.com編集部

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先日、奈良県警が行った警察犬の採用試験に、チワワが合格したというニュースが話題を呼んだ。警察犬といえば、シェパードなどの大型犬が逃げる犯人を捕まえたり、鼻を利かせて危険物を探し出したりするイメージが強いだけに、ペットとして大人気の小型犬・チワワの警察犬誕生は驚きを持って受け止められている。日本でも珍しい警察犬となったチワワ、体重約3.5キロという小柄な体を活かして狭い場所での捜索活動などの活躍が期待されているが、この話題は日本のみならず、世界各国でも広くメディアに取り上げられ、高い関心を呼んでいるようだ。

すっかり世界的な“有名犬”となったのは、奈良県に住む女性会社員が飼っている7歳メスのロングコートチワワ「桃」。桃は今月、奈良県警が行った嘱託警察犬審査会の「捜索救助の部」に参加し、倒れている警察官を5分以内に見つけるという条件を見事にクリアした。70頭が参加した今回の試験で合格したのは32頭。その中でほかの大型犬と共にチワワが試験に合格するのは、「極めてまれ」と警察庁が認めるほどの快挙だという。

というのも、日本の採用試験の多くで犬種が限定されているほか、能力の差から通常は大型犬が採用されるケースが一般的なため。しかし、今回の採用試験では犬種の限定がなく、能力を発揮した桃は晴れて“チワワ警察犬”となることができた。桃には災害時に大型犬では難しい狭い場所での捜索などが期待され、2011年1月から1年間警察犬の任務に就く予定だ。

この桃の快挙は、日本では愛らしく、珍しい警察犬が誕生したと話題を呼んだが、それは世界でも同じ。この話題をロイターやAFP、APといった通信社が配信したこともあり、欧米やアジアを中心に広く紹介されている。特に取り上げるメディアが多いのは英国で、英紙デイリー・メールは桃の採用を「驚き」として伝えているほか、英紙ガーディアンは「日本警察の雇用機会均等の方針がチワワの捜索犬採用に至った」と好意的な反応だ。

ほかにも英放送局BBCや米放送局CBSといった主要メディアをはじめ、中国やインド、南アフリカのメディアでも桃を紹介。この中でコメント欄が設けられているデイリー・メール電子版には、「彼女を尊敬する」「なんて立派な犬なんだ」など桃を称賛する声が並び、評判は上々のようだ。日本のみならず世界からも注目を集める“チワワ警察犬”の桃。来年1年間しっかり能力を発揮して、今度は活躍の一報に期待したい。

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