ボヤを出した“容疑者”は猫、寝床だったトースターのスイッチ入れる?

2010/11/16 11:16 Written by Narinari.com編集部

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空気が乾燥するこれからの季節、特に気をつけたいのが火事。財産や命を失う危険性があるだけでなく、周囲にも甚大な被害を与えるため、家族の皆がぞれぞれ火の扱いに気を配りたいところだ。しかし、さすがにそうした火の危険性をペットに理解させるのは難しいことかもしれない。米国のある女性は先日、夜中に大きな物音が聞こえたため様子を探ると、台所から火が出ているのに気が付いた。けが人は出ず、幸い大きな被害もないボヤ程度で済んだが、消防署の調べで出火元はオーブントースターと判明。そして火を出した“容疑者”として浮上したのは、彼女が飼っている猫だったという。

米紙ペニンシュラ・デイリーニュースによると、この火事が起きたのは11月9日未明のこと。ワシントン州ポート・タウンセンドで暮らすロイス・ランドさんは、この日寝ていると、台所のほうから大きな音を聞いたそうだ。すぐに台所へ向かい、火が上がっているのを確認したランドさんは、冷静にホースで水をまいて消火。幸い台所の一部と天井を燃やしただけで大きな被害には至らなかったというが、念のため消防署にも連絡を入れた。

駆けつけた消防署員は、すぐに火事の原因を調査。すると、オーブントースターのレバーが下がったままになっているのを発見した。これにより、疑いの目は飼っていた10歳のオス猫のオシリスへと向けられる。なぜならオシリスとオーブントースターは最近、切っても切れない間柄になっていたからだ。

ランドさんの家では最近犬を飼い始めたのだが、オシリスはこの犬を「恐れていた」(米通信社UPIより)という。「オシリスを追いまわしていた」(ペニンシュラ・デイリーニュース紙より)犬を避けようと、怯えたオシリスは「オーブントースターの上で眠る」という行動を取るようになったらしい。

一緒に住んでいるランドさんの娘セナさんは、こうした背景からオシリスが「たぶん、エアロビクスのステップのように」足を動かしたのだと推測。その足がオーブントースターのレバーに当たってスイッチが入り、出火してしまった可能性が高いと見られている。ちなみに、今回の火事の被害額は約5,000ドル(約41万円)で、修繕には3か月と、少なくとも2万ドル(約165万円)かかる見込みだという。

なお、当のオシリスはというと。寝床のオーブントースターが無くなったからか、はたまた自分の“罪”を何となく感じ取っているからなのか。この火事以来、「外で過ごす時間が多くなった」そうだ。

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