小学生を襲う“カマ女”に震撼、中国の小学校が生徒に武器携行を指示。

2010/11/13 11:32 Written by Narinari.com編集部

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ここ数日、中国・広西チワン族自治区の遷江鎮で、物騒な事件が立て続けに起きている。それはカマを持った女性が小学生を襲撃するという凶悪犯罪。犯人はいまだ逮捕されておらず、周辺住民の不安は募る一方だが、学校側は最悪の事態を想定して、子どもたちに護身術を伝授しているという。

中国紙南国早報などによると、事件が最初に起きたのは11月9日午前のこと。小学5年生の青さん(仮名)が自転車で学校に向かっていたところ、突然、サトウキビ畑から全身黒っぽい格好の中年の女が現れた。これに驚いた青さんは全力で自転車をこいで逃走。すると、女性は青さんに向かってカマを投げつけてきた。幸い青さんに当たらなかったものの、タイミングが悪ければ惨事になっていたかもしれない恐ろしい事件だ。

また、翌日には小学6年生の昆くん(仮名)が同様の事件に遭遇している。昆くんと友だちは授業を終えて帰宅する途中、学校から500メートルほど離れた交差点に差し掛かったときに不審な人物に遭遇。やはりサトウキビ畑から突然姿を現し、襲いかかってきたそうで、全力で逃げる昆くんたちに向かってカマを投げつけてきたそうだ。

こちらも運良く昆くんにカマは当たらず、持っていたこん棒に当たりサトウキビ畑に落下。不審な人物はカマを拾い上げ、再び畑のほうへ姿を消したという。昆くんによれば「(犯人は)全身黒めの服装で、顔にはマスクを付けて、手にはカマを持っていた」らしく、その証言により、前日の凶悪犯と同一人物である確率が高まった。

不幸中の幸いは、青さんが事件に遭遇したその日、学校側が生徒にきちんと安全教育を行っていたこと。簡単な護身術を学生に教えるとともに、自衛のためこん棒などの武器を携行することを推奨していた。昆くんがこん棒を手にしていたのはこの教えに従ったためだ。

昆くんたちが事件に遭遇した当日の夕方には、学校は生徒を運動場に集め、再び念入りに安全教育を行った。ひとりでは絶対に帰宅しないこと、必ず5人以上で連れ立って帰ること、万が一犯人に遭遇してしまったら武器で自衛すること、道の砂を犯人の眼に向かって投げつけ、全力疾走で大人がいる場所まで逃げることなどなど、さまざまな項目を確認。そして、家が遠い生徒に対しては、先生が安全な場所まで送迎することも決まったという。

現在、警察はこの事件を調査しているが、いまだこれといった犯人の手掛かりは得ていない。子どもたちはもちろん、保護者も不安を募らせており、中には仕事をやめて車で子どもたちの送り迎えをしようと考えている保護者もいる。一刻も早く犯人が捕まり、子どもたちが安心して過ごせるようになることを願うばかりだ。

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