恋に走った愛犬が“駆け落ち”、メスと一緒の目撃情報を最後に姿消す。

2010/11/12 10:57 Written by Narinari.com編集部

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「恋は盲目」という言葉がある。周囲の状況はお構いなしに、恋愛の世界にどっぷりと浸り、突っ走ってしまう人の様子を例えたものだが、この言葉は何も人間だけに当てはまるわけではないのかもしれない。ニュージーランドのある家で先日、かわいがっていたペットのオス犬が突然家から姿を消してしまった。この犬が目撃されたのは「大好きだった」というメス犬が飼われている家の前が最後で、同時にこのメス犬もどこかへ行ってしまったという。現時点で分かっている状況からペットが“駆け落ち”したと判断した飼い主は、「彼らはどこかで素晴らしい時間を過ごしているはず」と、捜索を諦めたそうだ。

ニュージーランドのニュースサイトstuff.co.nzによると、姿を消したのは南島クライストチャーチに住むヴィッキー・ロビンソンさんのペットで、オスのラッキー。「非常におとなしい、かわいい犬」と大事に飼われていたラッキーだが、11月7日にロビンソンさんの家から姿を消してしまった。ロビンソンさんは離れた街まで捜索したほか、毎日動物の保護施設を訪ねては、ラッキーがいないか確認したという。

そのうちに、彼女の耳にラッキーに関する情報が入ってきた。聞けばラッキーは失踪した当日、パイパーというメス犬が飼われていた家の前にいたのを目撃されていたほか、その犬と一緒に通りを歩いていたところを見た人がいるという。実はラッキー、振り返ってみれば、メス犬絡みで唐突な行動を取ることがあったらしい。

今から4年前、ラッキーはロビンソンさんの家に突然クロエという名のメスの子犬を連れてきたことがあったそう。その後、クロエの飼い主が海外に出たため、以来クロエもラッキーと一緒に、仲良くロビンソンさん宅で暮らしていた。ところが最近、ラッキーがご執心だったのはクロエではなく、パイパーのほう。その入れ込みは相当だったようで、おとなしいと言われたラッキーが一度だけ、パイパーが熱を出したときに勝手に家を抜けだしたこともあったそうだ。

こうした経緯と目撃情報から、ロビンソンさんは、ラッキーがパイパーと一緒に“駆け落ち”したと考えている。そして「たぶん彼らはどこかで素晴らしい時間を過ごしているはずで、見つかりたくないのだろう」と、2匹の“駆け落ち”を容認。パイパーを飼っていた家族も同様に考えており、「2匹で無事にいる」と信じている。

ただ、ロビンソンさんは残されたクロエのことを考えると、その胸の内は複雑な様子。これまで2匹で仲良く暮らしてきただけに、ロビンソンさんは「ラッキーがほかの犬と“駆け落ち”したので、クロエは少し落胆しているように思える」と、心中を察している。愛を選んで家を捨てたオス犬を早く忘れて、クロエには1日も早く元気を取り戻して欲しいところだ。

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