先日、中国のネットにアップロードされた、公共バス内のワンシーンを撮した写真が話題を呼んでいる。通称“セルフサービス姉さん”（自助姐）と呼ばれている被写体の女性は、バスに大きなマイ椅子を持ち込んで座るという荒業を披露。中国でも珍しい光景に、多くの関心が集まっているようだ。

“セルフサービス姉さん”が撮影されたのは、湖北省武漢市の公共バス車内。706路の公共バスに乗車していた乗客の一人が撮影し、ネットで公開したことからその存在が明らかになった。

写真の投稿主は「706路のバスに突然“セルフサービス姉さん”が現れ、持参した椅子に座りました！ すご過ぎる！」と興奮のコメント。写真は11月2日11時頃に撮影されたもので、当時のバス車内は後部座席に空席があったものの、バス停から乗車してきた“セルフサービス姉さん”は大きな肘掛け椅子を持ち込み、後部ドア付近に勝手に設置、そのまま何ごともないように座っていたという。

さらに“セルフサービス姉さん”はケータイで通話をはじめ、周囲の乗客を気に留める様子もなく、ゆったりとした雰囲気で会話を楽しんでいたとのこと。そして目的地のバス停に付くと、肘掛椅子を持って、ごく自然に下車していったそうだ。

この女性について、あるネットユーザーは「きっと新しい椅子を買ったんだ。買ってすぐ利用したのでは」と分析。また別のユーザーは「バスが緊急停止したらとても危険！」と、女性の行動は軽率だと批判している。

現時点ではなぜ女性がこのような大胆な行動に出たのかは定かではないが、いずれにせよバスの運転手からは一言もお咎めはなかったそう。そんなバスの対応にも「すごい」との声が上がっている。