「気球少年」父に意外な新展開、自ら開発の“背中かき棒”で再び話題に。

2010/10/30 11:22 Written by Narinari.com編集部

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昨年10月、「息子の乗った気球が飛んで行った」と警察に通報し、メディアを巻き込んでの大騒動となった米国の“気球少年事件”を覚えているだろうか。テレビで生中継されるほど報道は過熱したものの、結局乗っていたはずの子どもは自宅の屋根裏で見つかり、警察は「両親の自作自演」として2人を逮捕。裁判では3万6,000ドル(約300万円)の罰金と、父親は90日間、母親は20日間の刑務所行きが命じられた。あれから1年、この父親リチャード・ヒーンさんが今度は背中をかくためのアイデア商品を開発し、再び米メディアで話題を呼んでいる。

ヒーンさんが開発したのは「BEAR SCRATCH」という、クマが背中を木にこすりつける動作にヒントを得て開発した商品。「痒いけど手が届かない」ときに、壁に金具で固定した木の棒「BEAR SCRATCH」に背中をこすりつけ、痒みを静めるというモノだ。

商品自体はかなりシンプルなもので、正直なところ、普通に販売されていたら注目を集めるほどのモノではないかもしれない。しかし、世界中を騒がせた実績がある彼は、強烈なキャラクターで、マシンガントークを繰り広げるプロモーション動画で再び表舞台に登場。高いテンションの圧倒的なパフォーマンスで「BEAR SCRATCH」を紹介している。

「BEAR SCRATCH」の動画は公式サイトのほか、YouTubeでも「Heenes Bear Scratch」(//www.youtube.com/watch?v=v53OCICVqio)のタイトルで公開中。身振り手振りを交えながら元気よく画面に現れるヒーンさん、その大きな動きとツバが飛んできそうなほどの勢いのある語り口は、まるでプロレスラーが観客にアピールしているかのようだ。そして「森でクマが、枝を折って背中をかいてるのは見たことないでしょう」と説明を始めたかと思えば、「彼は木全体を使ってるんだよ!」と声を張り上げる。

その後も「BEAR SCRATCH」の良さをアピールしようと必死の彼は、壁に取り付けた商品に自ら背中をこすりつけ、「オー、Oh God!」と溜息を漏らしながらその気持ち良さを表現したり、孫の手よりもハードな固さが良いと訴えている。それほど役立つ(?)「BEAR SCRATCH」は、1本19.99ドル(約1,600円)、2本で29.99ドルで販売中だ。

今回は事件ではなく、まっとうな形でメディアの注目を集め、結果的に商品のPRにも成功したヒーンさん。果たしてこの「BEAR SCRATCH」が人気商品となっていくのか、気になるところだ。

ちなみに、プロモーション動画に出演している男の子は“気球少年”ではなく、「年上の息子」(米ニュースサイトMSNBCより)だという。

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