先日、中国の広東省広州市に、「XXX」なる謎の名前が付いた道路の標識が突如出現し、ちょっとした騒ぎとなった。標識の道路名は中国語表記で「XXX路」、英語表記で「XXX Rd」とあり、これにはいったいどのような意味があるのかと、さまざまな憶測を呼んだのだが……。

中国紙羊城晩報などによると、この「XXX路」が注目されたのは、広州市珠江新城地区で撮影したという標識の写真が、10月25日に中国のネットに流れたのがきっかけ。すぐにさまざまなサイトへ転載され、大手ポータルサイトのコメント欄には「なんかSFぽいね」「歩いたら死にそう」「これぞ中国」など、多種多様な声が寄せられた。

また、地元紙の記者が実際に現地を訪れて周辺住民に話を聞いたところ、ある人は「（この道の）存在自体知らない」と答え、またある人は「名前がまだ決まっていなかったので、暫定的に付けたのでは」と推測。いずれにせよ、なぜこのような名前が道路に付けられているのか、誰もその理由が分からずにいた。

しかし、それから2日もしないうちに、この道路標識は姿を消すことに。どうやら多くの市民が関心を示したため、報告を受けた政府関連部門の指示により撤去されることになったのだという。また、施工業者の話では、施工図自体に「XXX路」と記されていたそうで、意味もわからないまま仕方なくその通りの標識を作り、設置したとのこと。業者も「正式な名称が決まっていないのだろう」とは思っていたそうだが、そのまま設置するあたりは中国らしいといったところか。

なお、広州市はこの件に関連して専用のホットラインを開設。今後も道路標識の間違いがあれば積極的に報告して欲しいと呼び掛けている。