33年間の耳痛原因にビックリ、耳の中から出てきた意外なモノは…。

2010/10/20 18:06 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


目に見える外傷とは異なり、腹痛や頭痛といった体内の痛みは原因が分かりづらいことも少なくない。英国のある男性は14歳の頃から33年間も、なぜかずっと耳の痛みや頭痛に悩まされていた。その間、病院には通い続けていたが、処方された薬では一向に治らず。しかし、このほど原因究明を決意して名門の英国王立の病院で徹底的に検査を行ったところ、出てきたのは看護師も本人も困惑する代物だった。

英紙デイリー・メールなどによると、英中部シェフィールドで暮らす47歳の男性ステファン・ハーストさんは、14歳のときからずっと難聴や耳・頭の痛みに悩まされてきた。時にはその痛みに耐えきれず「頭を壁にぶつけた」(デイリー・メール紙より)と話すハーストさん。この症状により、仕事も15年前に辞めざるを得なかったそうだ。

常に痛みが消えない彼は、これまでに何度となく耳鼻科に通い、「何回検査したか忘れた」というほど医者に調べてもらったという。しかしどの医者も原因を突き止めるには至らなかった。そのたびに薬を耳に塗り、抗生物質を処方されたというが、ハーストさんの耳は改善する兆しを見せず、33年もの長きにわたり痛みに耐える我慢の日々が続くことになる。

そして先日、半ば諦め気味になっていたハーストさんは「最後の1回」として、シェフィールドにある王立ハラムシャー病院を訪れ、徹底的に検査をしてもらい、原因を究明しようと決意した。看護師がハーストさんの耳にチューブを入れ、顕微鏡で耳の中をくまなく調査。するとそこには異物があることがわかり、看護師がピンセットを使って取り出してみると、姿を現したのはなんと茶色く変色した歯だった。

意外なモノの発見に言葉を失った看護師は、ハーストさんに「最近歯を失くしましたか?」と妙な質問をぶつけてきたという。20年のキャリアを持つ看護師でさえ「見たことがない」と驚く代物にハーストさんも困惑し、なぜ歯が耳の中にあるのか、思い当たる節はないかと記憶をたどった。永久歯ほど大きくないため、乳歯だと見られることをヒントに思い出したのは、学生時代の記憶だ。

ある日、机の間でふざけて遊んでいたハーストさんは、倒れた拍子に右耳の後ろをけがして鼓膜を破った経験があった。33年間の苦痛の原因は、ひょっとするとこのときのけがの拍子ということも考えられるが、ほかにも子どもの頃に何らかの理由で耳に入れてしまったか、口の中で外れた歯がどういうわけか移動した可能性も指摘されており、いずれにしてもはっきりとしたことはよく分からない。

歯が取り除かれた後は難聴がまだ治らないものの、痛みはすっかり消滅。これには彼も「歯を見つけてくれた病院スタッフへの感謝を決して忘れない」と大喜びしている。

また、知り合った当初からこの問題に悩む夫の姿を見てきた妻デニスさんも、「これだけの年月を経て彼が治ったのは素晴らしい。驚いたわ」と感激。出てきた歯は大切に保管するそうで、耐え難い苦痛は、もうすっかり思い出へと変わったようだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.