爆発現場近くでのんびり釣り、中国で「無関心お兄さん」の写真が話題に。

2010/10/20 14:29 Written by Narinari.com編集部

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10月17日午後2時ごろ、中国上海市嘉定区にある油の加工工場で爆発事故が起きた。幸い死者は出なかったものの、現場を焼き尽くす事故となり、新聞やテレビでも大々的に報道されたのだが、中国のネットではいま、事故そのものよりも現場近くにいた男性に注目が集まっている。その男性は背後で起きた爆発などどこ吹く風、のんびりと釣りを楽しんでいたからだ。

中国紙新聞晨報などによると、この男性が注目されるきっかけとなったのは、爆発事故の様子を撮影した写真がネットにアップロードされたため。ハンドルネーム“jichunjian”と名乗る人物がアップロードした写真は合計5枚あり、すべて現場近くを流れる川を挟んだ向かい側から撮影されている。“jichunjian”のコメントによると、当時現場には消防車10数台が駆けつけ、完全に消火するまでに約2時間を要したそうだ。

これだけであれば、“jichunjian”の写真はほかの報道写真に埋もれ、そこまで注目を浴びることはなかったかもしれない。しかし、5枚の写真のうち2枚に写っていた一人の男性の存在が、多くの人の関心を惹きつける結果となった。

その2枚の写真には、白いワイシャツと青いジーンズを着用した男性が釣りを楽しむ姿が写っている。30代くらいと思われるこの男性は、自分の後方で炎と黒煙がもうもうと立ち上がっているのもお構いなしでゆったりと椅子に腰かけ、釣りに集中。いつまでそこで釣りをしていたのかはわからないが、写真を見る限り、背後の爆発を気にかけている様子はなく、焦りなどは微塵も感じられない。

この写真がネットにアップロードされるや否や、すぐにさまざまなサイトに転載され、男性は中国のネットユーザーから「無関心お兄さん」とあだ名を付けられることに。中には「大きな事故なのに微動だにせず釣りに没頭しているなんてすごい精神力だ」と褒めるコメントもあるが、「こいつ耳大丈夫か」「釣りって命よりも大事なのかな」などと、男性の感覚を疑うコメントが数多く書き込まれている。

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