安楽死させた愛犬が翌朝蘇る、飼い主は「怖い映画を観ているよう」。

2010/10/15 18:42 Written by Narinari.com編集部

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ペットを家族のようにかわいがっていても、いずれ必ず、辛い別れのときはやってくる。米国のある男性は先日、苦渋の思いでそのときを迎えてしまった。脊椎に問題を抱え、歩くのもままならない愛犬の状態を悲観した男性は獣医に連れて行き、安楽死の措置をとることに。そして獣医が死亡を確認し、埋葬するために家へ連れ帰ったのだが、翌朝になるとなぜか犬は目を覚ましていたという。この事態に男性は「怖い映画を観たよ…。『ペット・セメタリー』のワンシーンのようだった」(米紙デトロイト・ニュースより)と驚きと恐怖を感じているようだ。

ミシガン州デトロイト郊外で暮らす27歳のマット・オリバレスさんは、初めての息子が生まれた9年前から1匹の犬を飼っている。「(息子には)一緒に育つ仲間がいる」(デトロイト・ニュース紙より)。そう思ったオリバレスさんが育て始めたのが、現在10歳になるメスのロットワイラー(犬種)のミアだ。彼らは愛情を注いでかわいがり、息子とともに順調に成長したミアだったが、それ故に最近になってわかった体の問題がオリバレスさんを悩ませた。     

脊椎の問題からミアは歩行もやっとという状態になってしまい、痛みも相当感じている様子だったという。愛犬のそんな姿を見続けていたオリバレスさんは、「痛みを和らげるためにしてやれることがない」(米放送局ABC系列WXYZ-TVより)と、心を痛めていた。そして、彼は悩みに悩んだ末に、ミアを安楽死させることを決意する。10月9日、意を決したオリバレスさんはミアを連れ、獣医のもとへと向かった。

獣医が2本の注射を打つと、ミアは間もなく目を閉じた。飼い主として最期の瞬間を見届けたオリバレスさんに、獣医は死亡を宣告。そして、家族みんなでかわいがっていたミアを翌朝埋葬しようと一旦家に連れて帰り、ガレージに一晩安置していた。ところが、翌朝ガレージをのぞいたオリバレスさんはビックリ仰天。死んだはずのミアが目を覚ましていたのだ。 

「『昨夜、私に何をしたのよ』と訴えるように見つめていた」(MyFoxダラス・フォートワースより)というミアに、オリバレスさんはすっかり蛇に睨まれたカエル状態。「怖い映画を見ているよう」(デトロイト・ニュース紙より)と慌てた彼はすぐに獣医に連絡すると、獣医は事実関係の調査を約束すると共に、今回の結果を謝罪、安楽死措置にかかった費用177ドルの返済を申し出たという。

オリバレスさんは今回の一件が相当こたえた様子で、もうミアを安楽死させようとは思っていない。再び痛みに耐える生活に戻ったミアだが、オリバレスさんは優しく世話をしていくという。

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