目薬と間違えて接着剤を点眼、見た目が紛らわしいと「容器変えて」。

2010/10/10 12:28 Written by Narinari.com編集部

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先日、米国に住む70歳の女性が瞬間接着剤を誤って目に入れてしまい、大変な目に遭ったという一件が起きた。女性は目薬の容器だと思って手にしたモノが接着剤と気付かず、そのまま点眼してしまったらしい。すぐに病院の緊急治療室に運ばれ、幸いにも大事には至らなかったが、「容器が紛らわしい」と接着剤のメーカーに変更を求めている。

米放送局FOXやABCなどによると、アリゾナ州で暮らすイルムガルト・ホルムさんは、昨年白内障の手術を受けて以来、目薬をさすのが日課。先日、彼女がいつものように目薬をさそうと、半ダース入っていたケースから取り出したのは、なぜか見た目がそっくりな瞬間接着剤だった。ホルムさんは「容器は同じだった。私はもう若くないけど、呆けてはいない」(MyFoxフェニックスより)ときっぱり。ただ、気付かないままその接着剤を目に入れてしまう。

彼女が接着剤とはっきり認識したのは、「左目に1滴入れた瞬間」(米放送局ABC系列KNXV-TVより)だった。燃えるような感覚に襲われたというホルムさんは、慌てて台所に駆け込み目を洗ったものの、時すでに遅し。接着剤を点眼してしまった左目は「閉じられてしまい、動かすことができなくなった」という。そのため、すぐに救急車で病院に運ばれ、緊急治療室で治療を受けることに。

救急隊員や病院スタッフによる目の洗浄では効果がなく、結局「接着剤の物質をカットして」(MyFoxフェニックスより)目を開けられるようになったホルムさん。しかし、しばらくは目が開いても、視力がないような状態だったそうだ。現在は明るい場所では眼鏡をかけなければならないが、視力は順調に回復へ向かっている。

こうした話、実はたびたび伝えられており、「(米国では)古くは1982年から、同じようなケースをたくさん発見した」(FOXより)との指摘も。ホルムさん自身も似たような話をいくつか耳にしたそうで、今後、接着剤容器のサイズや形状を変えるよう、メーカーに圧力をかけて欲しいと、米食品医薬品局に要望を出すという。

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