似た車に誤って荷物積み失う、引っ越し時の同居人の親切心が裏目に。

2010/10/07 11:26 Written by Narinari.com編集部

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落とそうが盗まれようが、自分の物が意図せずして無くなるのは気分が悪いもの。それでも自分の過失などがあれば、ある程度「仕方がない」と割り切りやすいかもしれないが、身近な誰かのせいでとなると、簡単に割り切るとはいかないようだ。先日英国のある女性は、来年の夏に結婚する男性と暮らす家へ引っ越しをするため、荷物をまとめていた。このとき一緒に生活していた同居人が彼女を思いやり、まとめた荷物を車に運ぶことに。ところがこの同居人の親切心が、彼女にとってひどい悪夢となってしまう。

英ニュースサイトのスモールワールド・ニュースサービスによると、10月4日、英南部ブリストルのアパートで暮らしていた25歳のフェイ・パウンダーさんは、荷物をまとめる作業を行っていた。英国では本格的な料理も出すとして人気のガストロ・パブのシェフとして働く彼女は、婚約者のアリ・ウォーカーさんと来年夏に結婚する予定。そこで、彼女の実家に近い英南西部コーンウォールでウォーカーさんとの同居生活を始めることとなった彼女は、この日荷物を運ぼうと、それまで住んでいたアパートに泊まっていた。

午後1時頃、彼女が荷物をまとめ終えると、アパートの同居人は荷物を車に運ぶ手伝いをしてくれたという。その優しさに甘え、パウンダーさんは大事な荷物を彼女が乗ってきたシトロエンに運んでもらい、そして良い気分でさよならを言う――はずだった。しかし、同居人の親切心がこの後、パウンダーさん曰く「ひどい悪夢」をもたらしてしまう。

数時間後、外に出た同居人が「車が盗まれた」と騒いだため、パウンダーさんは急いで下へ。すると、そこにはきちんと彼女の車が止まっており、同居人の勘違いと安心したのも束の間、車の中には運んでもらった彼女の荷物がなかった。実は荷物を運んだとき、偶然彼女と同じシトロエンが近くに停まっていたらしい。その車はトランクに鍵がかかっていなかったため、間違って別の人のシトロエンに彼女の荷物を載せてしまったというのだ。

そして、車に荷物を運び終えた後、この車はパウンダーさんの荷物を載せたままどこかへ走り去ってしまった。荷物の中には彼女の服や靴などのほか、パソコンや書類、2,000ポンド(約26万円)相当のレコードコレクションやウォーカーさんとの思い出の写真の数々など、大事なものが数多く詰め込まれていた。それら生活必需品や大事な思い出を一瞬にして失ったパウンダーさんはショックを隠せず、辛うじて手元に残ったのは「何の価値もない」ポットやフライパンだけだったそう。

翌日、「誰とも話したくなかった」ほど落ち込んだまま、荷物なしでコーンウォールへと向かうハメとなった。この日、彼女の誕生日祝いに、人気テーマパークのアルトン・タワーへいく予定もあったそうだが、そんな気分にもなれずにあえなく中止。さらに、ウォーカーさんと「一生に一度きり」と楽しみにしていた年末年始のタイ旅行も、荷物にパスポートも入れていたために延期するそうだ。

現在は、ホテルを経営する母親の家で世話になっているという2人。今回の事件に関する情報提供を呼び掛けもしているが、荷物の発見は半ば諦め気味だ。それでも怒りが収まらない様子のパウンダーさん。荷物を載せていった車の所有者が「重さで気付いたはず」と不信感を見せる一方、運んでもらった同居人にも「こんなにバカだったなんて信じられない」と強烈な言葉を浴びせている。大事な物は、いかなる時も自分の手でしっかり管理するのが重要なのかもしれない。

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