メルヘンな「9ミリの少女」の動画に反響、ノキア新機種と顕微鏡で撮影。

2010/10/04 11:25 Written by Narinari.com編集部

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布の上に舞い落とされた9ミリの少女が、巻き取られていく布から逃げようと障害を乗り越えながら駆け回る、メルヘンチックな冒険ストーリー。そんな動画が、いま話題を呼んでいる。作品の出来映えもさることながら、撮影に使われたのが携帯電話ということにも驚きの声が上がっているようだ。

英紙サンなどによると、話題を呼んでいるのは、携帯電話メーカーのノキアがYouTubeに投稿した動画「Dot. The world's smallest stop-motion animation character shot on a Nokia N8」(//www.youtube.com/watch?v=CD7eagLl5c4)。この動画は新機種「Nokia N8」と、カリフォルニア大学バークレー校のダニエル・フレッチャー教授が開発した、携帯電話に装着できる顕微鏡「CellScope」を使って撮影されている。「CellScope」は血液サンプルの写真などをすぐに遠方の医師に送り、診断するといった使い方を想定して開発された顕微鏡だ。

動画はまず、顕微鏡を覗き込み、「Dot」と書かれたタイトルにピントが合うところからスタート。「o」の丸にズームアップしていくと、同時に少女の人形がレンズの向こう側の世界に落ちて物語は進んでいく。

落下した世界で横たわる少女。その息づかいも伝わる様は、とても9ミリの大きさとは思えないほどの細やかな表現だ。すると、画面左から自分のいる布の世界が巻き取られていくことに気が付いた少女は、軽やかな音楽に乗せながら逃げ始めた。

コインの車輪や釘、針の突起物などを乗り越えながら逃げ続け、さらにはミツバチの背中にまたがり、世界は空中へと広がる。しかし、ミツバチが建物よりも高く飛び、雷の鳴る雲の中に突入すると少女は落下。そこに花束のパラシュートが現れ、それにつかまって少女は無事に着地するも、再び迫り来る布に巻き取られそうになる。やがて追いつめられた少女は、目の前にあった釘を取って勇猛果敢に布地のロールと戦うと、器用にそれを寝袋に縫いあげた。そして中に入ってゆっくりと眠りにつく……というところでストーリーは幕を閉じる。

撮影に使われた「Nokia N8」はノキアが近々発売する新機種。また、顕微鏡「CellScope」もフレッチャー教授とノキアが開発したもので、今回の動画は2つの自社製品の性能をフルに活かした格好だ。YouTubeでは8月31日の投稿から再生回数が100万回を超えており、宣伝の枠を超えて多くのユーザーの心を掴んでいるようだ。

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