西武退団の工藤公康投手が告白「限界の先に見えるものを見てみたい」。

2010/10/01 04:18 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


来季の戦力構想から外れ、今季限りで西武を退団する工藤公康投手。一部報道ではすでに現役続行の意思を固め、海外でのプレーも視野に入れていると伝えられているが、そんな工藤投手が現在の胸中と今後への決意を公式ブログにつづっている。

10月1日に更新されたエントリー「新しい道へ」は、西武から戦力外通告を受けたことをファンに報告すると共に、この1年間を振り返る内容。球団から言い渡されたのは9月11日で、このとき「自分自身の成績を考えれば、その解雇の知らせは仕方がない事はわかっていた」と頭で理解しつつも、「戦力外の通知はとてもショックだった」という。

昨年9月に横浜から戦力外通告を受けたあと、古巣の西武に復帰し、「砕け散るまで投げて、砕けたら辞める」覚悟で挑んだ今シーズン。しかし、開幕前から左ひじ痛などの影響で出遅れ、7月18日に1軍昇格を果たすも、結果を残せず8月に再び2軍落ち。このときの気持ちを「自分自身の力のなさにその時ほど怒りを覚えた時はなく、腹がたって、ダメになりそうでした」と振り返る。結局、そのまま1軍に再昇格することなくシーズンは終わり、残した成績は10試合に登板、0勝2敗0セーブ、防御率10.50だった。

ファンが気になるのは今後だが、工藤投手は「僕は前を向いて行こうと思います。僕は野球しかない男ですし、野球をもっとしたい!と思っています」と現役へのこだわりを力強く明言。具体的な進路や展望については語られていないが、それでも「『もういいよ!』と思う方も沢山いると思いますが、やってみたいんです。身体が動かなくなるまで野球をやり続ける事が僕の使命だと思っています」と決意は固い。

そして、エントリーの最後はこう締めくくられている。

「限界の先に見えるものを見てみたい。そう思っています。進むことしか出来ない自分ですが、限界を決めたら、それで終わりだから。自分は自分の為に新しい道へ進んでいきます」

工藤投手は1963年生まれの47歳。1981年のドラフト6位で西武に入団後、左のエースとして渡辺久信投手(現西武監督)、郭泰源投手、石井丈裕投手らとともに “西武黄金期”を支えた。その後、ダイエー(現ソフトバンク)、巨人、横浜と球団をわたり、今季から西武に復帰。実働29年間の通算成績は224勝142敗3セーブ、防御率3.44で、二桁勝利は13回記録している。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.