中国で自作カレンダー流行のワケ、日本のマンガやアニメVer.も人気。

2010/09/21 16:34 Written by Narinari.com編集部

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中国では間もなく、秋のゴールデンウイーク(黄金周)を迎える。これは中秋節の連休と国慶節(建国記念日)の連休を合わせた大型連休を指すのだが、今年は有給休暇などを組み合わせれば最大2週間以上もの大型連休となるため、国民は今か今かとその到来を待ち望んでいる状況だ。そうした中、ネットを中心に自分のスケジュールを記したオリジナルカレンダー作りが流行。休みの日と出勤の日を自分の好きなマンガやアニメ、ゲームなどのキャラクターを使ってユーモラスに表現したもので、次々とネットにアップロードされては、お互いの“作品”を批評し合ったりするなど話題を集めているようだ。

このカレンダーは、9月13日(月)から10月10日(日)までの約1か月間の日にちと曜日だけが記されたシンプルな作りとなっている。特徴は各人が「休みの日」と「出勤の日」にそれぞれ絵や写真を掲載することで、一目で分かるようにしていること。基本、休みの日には笑顔や朗らかな顔の写真、仕事の日には暗い顔や怒った顔などというように、休みと仕事で対照的なイメージとなっているものが多い。

日本のマンガやアニメのキャラ、芸能人を用いたカレンダーも多く、ざっと確認しただけでも「ワンピース」「ちびまる子ちゃん」「名探偵コナン」などを発見。また、デジカメやケータイの電池残量を示すマーク、サッカー北朝鮮代表のチョン・テセ選手の笑顔と泣き顔バージョンなど、多種多様な“作品”が作られている。中には仕事の日に首吊り自殺しているキャラを用いるなど、シニカルに作成されているものもあり、見ていて飽きない点が人気の理由となっているようだ。

このようなカレンダー作りがブームになった背景には、ちゃんとした理由がある。それは今年の秋のゴールデンウイーク(黄金周)の平日と祝日が複雑な飛び石で、覚えにくいためだ。

また、中国では連休を取り易くするための措置として、しばしば土日が振替出勤日となることや、さらに会社によっては大型連休に合わせて独自の暦を用意する場合もあり、複雑なことこの上ない。そうした点が友だちや恋人、家族間のスケジュール確認の意味も含めて、今回のカレンダー作りが盛り上がっている理由となっているようだ。

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