道路脇で手を振り続ける老人、ファンページも立ち上がり人気上昇中。

2010/09/16 12:19 Written by Narinari.com編集部

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通り過ぎる車に向かって手を振り続けるおじいさん――。そんな英国のある老人が「幸せな気持ちにさせてくれる」と話題を呼んでいる。このおじいさん、毎日道路脇に座りってにこやかに手を振っているだけなのだが、いつの間にかFacebookにもファンページが立ち上がるなど、人気が出てきているようだ。

このおじいさんがいるのは、英南西部のデボン州ペイントンとトーキーを結ぶ、A3022号線上の道路脇。赤いヘッドバンドに、長髪の白髪と見事に伸びた白い髭、そして木の杖を持ったおじいさんは、その見た目から「モーゼ・ピーター」(英紙デイリー・テレグラフより)と呼ばれているそうだ。彼は毎日、この道路沿いで簡易椅子やベンチに座り、通り過ぎる車に向かって何時間も手を振り続けているらしい。

「この数か月で何百人もの通勤者が目にした」(英紙サウスデボン・ヘラルドニュースより)という道路脇のモーゼ・ピーター。目撃者の話によると、道路脇にいる彼は「疲れている感じも見せず、いつも微笑んでいる」そうで、その姿に気付いた人は「手を振り返したり、クラクションを鳴らして」反応を返すという。

笑いながら手を振ってくるおじいさん、モーゼ・ピーターの行動は決して派手なモノではない。しかし、存在を知る多くの人は「彼には神秘的な力がある」と言い、何かしらのパワーをもらっている感じを受けているようだ。そしていつしかモーゼ・ピーターを慕う人たちは、Facebookに「Strange old man who sits on a bench on the road between Torquay & Paignton」との彼のファンページを開設。現在までに8,000人近くのファンを集めている。

目撃した1人はファンページに、「先日、彼を初めて見て手を振ってくれたとき、圧倒的な幸せを感じました」とベタ褒めのコメント。またある人は、「(彼は)皆のために笑顔で手を振って、本当に幸せそうに見える。これからもずっと続けてくれるだろう」と、今後の活躍にも期待している。すっかり人気者となったモーゼ・ピーターだが、彼のことについて知る人は、ファンの中にはいないらしい。

それは、モーゼ・ピーター自身も多くを語ろうとしない姿勢が影響しているようだ。サウスデボン・ヘラルドニュース紙は取材を試みたものの「彼自身は多くを話したがらない」と伝え、モーゼ・ピーターを「謎の男」としている。ただし、毎日手を振っている理由については答えており、彼は「愛と喜び、幸せのメッセージを広げている」と語ったそうだ。ファンサイトの盛り上がりを見る限り、彼のメッセージは充分周りに伝わっている様子。これからも、通り過ぎる人たちに幸せな気持ちを多く与えるよう、末永く頑張ってもらいたいところだ。

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