単語次第で続きが変わる動画CM、文具メーカーのYouTube広告が大ブレイク。

2010/09/15 12:06 Written by Narinari.com編集部

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いまやメディアでも頻繁に紹介されるほど、多くの人に楽しまれているネット動画。いったん動画が注目されれば、その話題は動画サイトのみならず、世界の人々に知られる例も少なくない。下手な宣伝費用をかけるよりも効果があると、CM動画に力を入れる企業も多いが、いま、フランスの文房具メーカーが制作したYouTube広告が注目を集めている。この広告、ただのCM動画ではなく、驚くような仕掛けを用意しているのがミソだ。

話題を呼んでいるのはフランスの文房具メーカー「BIC」が販売している修正テープ「Tipp-Ex」の広告。CM動画のストーリーは「NSFW. A hunter shoots a bear!」(//www.youtube.com/watch?v=4ba1BqJ4S2M)という動画から始まる。とある森の中、テントの外で歯を磨いているハンターの後ろから忍び寄ってくるのは、のしのしとゆっくり歩くクマ。カメラの撮影者に促され、慌ててそばにあった銃を手に取り、ハンターがクマに銃口を向けると、画面にはクマを撃つか撃たないか、2択のボタンが現れる。

しかし、面白いのはここからだ。ボタンを押したジャンプ先のページでは、銃を向けていたハンターが「クマを撃ちたくない」と言うと、画面から手が飛び出し、画面右側に掲載されているバナー広告の画像から「Tipp-Ex」を取って、動画タイトル「A hunter shoots a bear」の「shoots」の部分をテープで消してしまう。すると、消した部分は入力項目になり、しばらくするとハンターが「上に何か入力してくれ」と要求。ここから先は、「A hunter ○○○ a bear」の○○○の部分にユーザー自身が何らかの単語を入れて、ストーリーを決めろというわけだ。

あとは適当に単語を入力すれば、そのタイトルに合った動画が楽しめる。例えば「Like」と入れると、感動的な音楽と共にハンターとクマが左右から近づき抱擁して、ハッピーエンド。似たような意味の「Love」にすると、今度はハンターがクマに片膝をついてプレゼントを見せ、喜ぶクマはハンターに抱きつくといったストーリーが流れ、かなりバリエーションは豊富そうだ。ただし「Believe」など、制作者側が想定していないパターンの場合は、「エラー」と書かれたボードを持った画面が現れる。

また、同じ単語でも単語の変化によって違う結末が見られる場合があるようだ。例えば「Go」と入力すると、なぜか木の間をゴールに見立ててPKを行うシーンになり、キーパーを務めるハンターの前を突然ストリーキングの女性が通過。ハンターが見とれている間に、クマがボールを蹴ってゴールを決めてしまう。これが「Goes」になると、2人並んでリズムに合わせて踊るシーンに(Danceと入れた場合と同じ)、「Go to」と入れるとタイマーをセットして仲良く記念撮影するシーンが現れた。

「Tipp-Ex」のYouTubeチャンネルは今年8月の開設ながら、すでに再生回数を1,100万回以上再生されるほどの人気に。各国の人から動画を楽しんだ声や、自分が何の単語を入れたかなど、多くのコメントも寄せられている。果たしてどれほどの結末のバリエーションを見ることができるのか、皆さんもぜひ一度ご覧になってみてはいかがだろうか。

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