美容師に変な髪型にされ激怒、謝罪も怒り収まらず警察巻き込む騒動に。

2010/09/13 14:58 Written by Narinari.com編集部

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人が好む髪型は千差万別。とにかく目立とうと奇抜な髪型を好む人もいれば、清潔感のあるさっぱりした髪型を好む人もいる。個々にこだわりがあるだけに、カット後の仕上がりがイメージと異なっていてガックリ……という経験は、大なり小なり、誰もが持っているかもしれない。中国では先日、そんな髪型をめぐるトラブルが起きた。美容師がカットした“流行の髪型”が客の女性の怒りを買う結果となり、警察も出動する騒ぎになったという。

中国紙成都晩報などによると、この騒動が起きたのは四川省成都市成華区にある美容院でのこと。9月9日、同店を訪れた38歳の女性客が「少し短く」と髪型のイメージを伝え、すぐに眠ってしまったことが悪夢の始まりとなった。

美容師は女性客が眠っている間にも、どんどんカットを進めていく。そしてしばらく経ったあと女性客は眼を覚ましたのだが、時すでに遅し。完成した髪型は、女性客のイメージとは180度異なるものになっていた。

眼の前の鏡に映し出されていたのは、右側が数センチとかなり短い反面、左側は右側よりも少し長く、真ん中のあたりは三角形を形成するかのごとくそそり立っている奇抜な髪型。女性客は泣きたい気持ちをこらえ「“少し短く”と言ったじゃありませんか」と美容師に詰め寄った。

美容師はこのクレームを受けて何とかしようと試みたが、髪型そのものは変えようとせず。これに女性客の怒りは頂点に達し、3,000元(約3万7,000円)の損害賠償を支払うよう要求した。しかし、美容師や店も謝罪はするものの、女性客の要求をそう簡単には受け入れない。最終的に警察を呼び、白黒はっきりさせることになった。

美容院に到着した警察も、実際、女性客の髪型を見て多少驚いたようだ。奇抜であるとともに、明らかに年相応の髪型には見えなかったようで、恥ずかしくて店の外に出たがらない女性客のためにわざわざカツラを用意し、派出所に連れて行くほどだったという。

警察が事情聴取したところ、美容師曰く「注文の際に誤解が生じた」そうで、それが原因で「短くなり過ぎた」とのこと。美容師は改めて女性客に謝罪したが、取り返しのつかない状況に追い込まれている女性客は引かず、「弁償するよう」美容師に迫り続けた。挙句の果てには「私が同じ髪型にしてやる。そうすれば許す」と言い出す始末。何とか警察が2人の仲を取り持ち、最終的に美容師が800元(約9,900円)支払うことで騒動は片付いたそうだ。

ちなみに、美容師は初めてこの女性客についたわけではなく、1年以上も指名を受けて髪をカットしていたという。それだけに、客の好みの髪型を把握していなかったのは不可解な状況だが、信頼していた美容師に全く異なる髪型にされた女性客にとっては、飛んだ災難となってしまった。

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