111人で再現した「人間パックマン」、「人間テトリス」制作者の最新作。

2010/09/11 11:41 Written by Narinari.com編集部

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2007年度のYouTubeビデオアワードでクリエイティブ部門を受賞した、人を使ってテトリスを再現した動画、通称“人間テトリス”をご存知だろうか。ネットで話題を呼び、テレビでも紹介されたことから、1度は目にした人も多いかもしれない。この作品は、スイスのアーティストが制作したものだが、このほど“人間テトリス”に続く最新作を公開。今回再現されたのは、今年誕生30周年を迎えた「パックマン」をモチーフにした“人間パックマン”だ。  

この作品を制作したのは、ギヨーム・レイモンドさんというスイスを拠点にしているアーティスト。彼は活動の一環として、ゲーム画面を人間で再現する「ゲームオーバープロジェクト」なるものを立ち上げている。レイモンドさんは、劇場などの座席に人を座らせ、配置を替えながら写真を撮影し、それを繋げたストップモーションアニメを制作。2006年には卓球をモチーフにしたゲーム「ポン」の動画を作り上げると、以後「スペースインベーダー」「ポールポジション」と、次々に懐かしの名作を人間で再現する作品を発表してきた。

そして、彼の名を一躍有名にしたのが2007年発表の4作目「テトリス」だ(「The Original Human TETRIS Performance by Guillaume Reymond」//www.youtube.com/watch?v=G0LtUX_6IXY)。ローザンヌにある博物館で撮影したというこの作品では、色とりどりのシャツを着た人たちがさまざまなブロックの形になって登場。ゲームのBGMや効果音はそれまでの作品と同様に声真似を使い、ブロックが落ちるスピードや列が消える点滅なども忠実に再現している。この作品はYouTubeで賞を獲るなど大きな注目を集め、現在までに1,160万回以上の再生回数を記録するほど人気を呼んだ。

そんなレイモンドさんが最新作「パックマン」を制作し、9月9日付でYouTubeに「The Original Human PAC-MAN Performance by Guillaume Reymond」(//www.youtube.com/watch?v=M3D0JvYJkGc)とのタイトルで投稿されている。レイモンドさんの活動が紹介されているサイト「NOTsoNOISY」によると、今回の作品は今年8月28日にバーデンにある映画館で、4時間以上かけて撮影。参加した111人により、ゲーム画面はもちろん、ところどころで登場する巨大なパックマンの口や敵キャラクターの目の動きなども再現し、今回も驚きと笑いを充分に味わえる作品となっている。

「NOTsoNOISY」で紹介されているメディア掲載情報を見ると、スイスでは8月中に動画製作の記事が伝えられていた様子。また、米ニュースサイトのハフィントンポストも9月9日に動画を紹介しており、その効果もあってか、公開3日目となる9月11日午前の時点で再生回数は30万回を超えている。今回もまた、体と技術を存分に生かした作品となったレイモンドさんによる“人間パックマン”、その面白さを皆さんもぜひご覧になってみてはいかがだろうか。



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