子が親を救う「いい話」が一転、駆けつけた救急隊員が“白い粉末”発見。

2010/09/10 20:32 Written by Narinari.com編集部

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病気や不意の事故で意識を失い、動けなくなった親。そんな親を小さな子どもが機転を利かせた行動で救った、という美談をときどき耳にします。しかしそんな“いい話”も、時には決して美談にはならない結末を迎えることがあるようです。

米フロリダ州マイアミ近郊の地元ラジオ局WIODによると、同地区オグデンに住むガイ・ラッセル氏(38歳)は、先日、ハイウェイを運転中に突然意識がもうろうとし、道路の工事エリアに侵入してしまいました。そこからさらに道路脇に突っ込むと、そのまま完全に意識を失ってしまったのです。

このとき同乗していた9歳の息子の証言によると、「そのまま寝入ってしまったんだ。起こそうとしても全然目を覚まさないし、呼吸も普通じゃなかったよ」とのことで、危険な状態を察した少年は、911(日本の110番)に通報し、助けを求めました。

駆けつけた救急隊員がラッセル氏に懸命に呼びかけるも、やはり彼の意識はなかなか戻りません。隊員らが心配する中、ふと車内を見ると、なんとそこには白い粉末がこびりついた、怪しげなストローが落ちていたのです。

少年に父親の容態がおかしくなる直前の様子を聞くと、白い錠剤を砕いて、それをストローで鼻から吸っていたそう。どうやら違法ドラッグを吸引しながら運転し、事故を引き起こしたことが判明しました。

ラッセル氏は、もちろんその場で逮捕。そして自分の保護下にある息子を危険な目に遭わせたというネグレクトの罪で、親権も剥奪されてしまいました。しかし、反省の色を見せない彼は、裁判の場で「違法薬物の影響下での運転」の起訴事実を否認。息子の証言も「あり得ないこと」だと反論しているそうです。

同地区のブラッド・ウィルコックス巡査は、「父親が違法行為をしていたかどうか、それを息子さんが知っていたかどうかは判りません。でも彼はお父さんを助けたい、その一心で助けを求めただけ。彼が不憫でなりません」と、息子さんを気遣っているそうです。

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