生理痛で早退の女性に身体検査、中国のマッサージ店で驚きの事実が発覚。

2010/09/01 13:04 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


女性ならばほとんどの人が経験している生理痛。その症状や重さは人によってさまざまだが、重い生理痛に悩まされ、日常生活に支障が出る人も少なくない。中国ではこのたび、勤務先に生理のため早退を申請した女性が、ズボンを脱がされて身体検査を受けるという騒動が起きた。その会社では「ルールとして当たり前のこと」だと言い切り、反省のそぶりもないという。

中国紙広州日報によると、被害に遭ったのは広東省東莞市の足ツボマッサージ店に勤める肖さん。8月26日の夜、彼女は生理痛による腹部の痛みのために、会社に早退願いを出したそうだ。

話を聞いたマッサージ店のマネジャーは早退願いを受理したが、彼女に対して早退分の労働賃金を支払うよう要求。肖さんも「これは当然のこと」と理解していたため、要求を承諾し、手続きをした。

しかし、問題が起きたのはその後。彼女が準備を終えて帰宅しようとしたそのときだ。マッサージ師の先生(※中国のマッサージ店には基本、先生が常駐している)が現れ、本当に生理痛なのかを確認するため、肖さんにズボンを脱ぐように命令した。

これに驚いた肖さん。到底受け入れられない要求だったが、彼女は体調が悪く、一刻も早く家に帰りたかったのか、最終的には泣く泣く先生の命令を受け入れることに。彼女は怒りと恥ずかしさ、そして悲しみからその場で涙を流したという。

肖さんはよほどショックを受けたのか、翌日は出勤しなかった。と言うのも、先生からズボンを脱ぐよう要求されたとき、別の男性従業員もその話を聞いていたから。結局、肖さんはわざわざズボンを脱がして身体検査を行い、生理の確認をする会社のやり方を最後まで理解できず、会社に退職願いを提出した。

後日、地元メディアがマネジャーに直撃したところ、「(ズボンを脱ぐ)検査は必要」と返答。申告が本当かどうかを確認するために「ほかの従業員に対しても同じようにしている」とのことだ。

なお、この件に関して意見を求められた弁護士は「(ズボンを脱がせる)検査は違法」と答えている。明らかな侮辱行為であり、肖さんは正当な方法を通じて権利保護を行うことができるそう。また、中国においてこうした検査を実施しているマッサージ店は少なく、今回の件はやはり特別なケースであるようだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.