バッグ持たず手ぶらで世界旅行、ジャケットに最低限のモノ詰め込む。

2010/08/24 14:36 Written by Narinari.com編集部

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たとえ近場への1泊2日の旅行であっても、服や小物を用意すれば、小さなバッグは必要になるもの。ところが6週間の世界旅行をウエストポーチすら使わずに、「手ぶらで乗り切る」と宣言した旅のプロが、8月21日に自宅のある米カンザス州を出発した。10月2日までの間に英国からアフリカ大陸までを空路と陸路で南下し、その後はタイやシンガポールを経由してニュージーランドへ。そしてロサンゼルスからニューヨークに戻るという長丁場だが、身軽な旅を楽しめると本人は平然としており、必要最小限のモノをジャケットのポケットに入れて旅を楽しむそうだ。

この身軽な旅に挑むのは、39歳で旅行ライターのロルフ・ポッツさん。26歳になるまでは海外に出たことすらなかったというポッツさんだが、その後10年あまりで「世界70か国近くに行った」(米放送局ABCより)という旅行ライターだ。仕事が順調なようで、自宅はカンザス州にあるものの、「1年に6か月から8か月は旅に出る」ほどの旅のスペシャリスト。そんな彼が「役に立つか分からない道具でいっぱいのスーツケースより、オープンマインドな気持ちで行ったほうがいい」(米ニュースサイト・ハフィントンポストより)と臨むのが、12か国に立ち寄る今回の世界旅行だ。

とはいえ、いくら身軽にと言えども全くの手ぶらというわけにはいかない。パスポートやクレジットカード、Tシャツや下着、デジタルカメラにiPod Touchなど、それなりに荷物はある。しかし、これには秘策が隠されていた。ポッツさんの今回の旅には「SCOTTeVEST」という衣料メーカーが協力しているのだ。

この「SCOTTeVEST」は、これまでにも携帯電話やポータブルプレイヤーなどを収納できる、機能性豊かなジャケットなどを手掛けているメーカー。ポッツさんは同社の協力で“手ぶら世界旅”を果たせるというわけだ。

それでも必要最小限の荷物しか持たないというポッツさん。最も気になるのは、6週間服をどうするのかという問題だ。彼が持っていくのは、代え用のわずかなTシャツと下着、靴下だけ。その点についてポッツさんは「毎晩1組は洗濯する」(米紙USAトゥデーより)と、しっかり清潔さは保つ考えだ。「制汗剤を持ち歩き、可能なら1日2回シャワーを浴びる」とも語り、どうしても臭いが気になった場合には「新しいのを買う」という。

こうして見てみると、ある程度はポケットに入るとはいえ、現地調達も多いのではとの疑念も頭をよぎる。これに関しては「それなら道具を減らしてもっと多くのお金を持っていく」(旅行プロジェクト公式サイト)との言い回しで説明し、基本的には無駄なものは買わないつもりらしい。公式サイトには旅行中のルールも記されており、「雑貨店から渡されるビニール袋も利用しない」「同行するカメラマンから道具を一切借りない」など、一応厳しいルールを設定しているようだ。

旅行に大切なのは周到に用意された荷物ではなく、行く先々で出会う思い出――と、その実践のために出発したポッツさん。旅行3日目の8月23日には、飛行機と電車を利用してロンドンに到着したようで、公式サイトでは動画や写真を使って街の様子を伝えている。今後彼にどんな苦労と思い出が待っているのか、旅の楽しみ方の参考がてら、公式サイト(//www.rtwblog.com/)を覗いてみてはいかがだろうか。


☆ポッツさんがジャケットに入れた所持品リスト(公式サイトより)

・iPod Touch
・折りたたみ可能なBluetoothキーボード
・歯ブラシ
・パスポート
・クレジットカード
・デビットカード
・小型デジタルカメラ
・小さなデオドラントとトイレタリー類
・小さな濃縮洗剤
・長そでのシャツ
・速乾ソックス×2〜3足
・Tシャツ×2〜3着
・「SCOTTeVEST」の若干のテスト用衣類

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