「IKEAでかくれんぼ」に店が警告、Facebookの呼びかけに3,400人超。

2010/08/21 15:59 Written by Narinari.com編集部

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手ごろな価格とデザイン性の高さから、日本でもファンの多いスウェーデンの大型家具店IKEA。そんなIKEAの特徴のひとつとなっているのは、とにかく広い売り場だ。いま、オーストラリアでは、そんな広い敷地と数多く並ぶ家具を利用して「かくれんぼをしよう」とFacebookで呼び掛ける人が現れ、一部で盛り上がっているという。現在のところ、その呼びかけに参加表明している人の数は3,400人超。実際にやられたらたまったものではない店側は、「客を危険にさらすなら、どんな活動も容赦しない」と、警告を発している。

豪ニュースサイト「news.com.au」によると、ターゲットにされたのはビクトリア州にあるIKEAリッチモンド店。呼びかけを行っている「MASSIVE hide and seek at ikea」というFacebookのページを見ると、ページ作成者には5人の名前が並んでおり、彼らが計画の発起人らしい。そこには「8月29日にリッチモンド店で大きなゲームをする」と予告され、「あなたの友人も誘って」と広く参加者を募っている。この呼び掛けに、8月21日正午時点で3,419名が参加を表明しており、全員でないにしても、相当数の人がイベントを楽しみにしているようだ。

ちなみに「広いIKEAでかくれんぼをしたい」と考える人は、何もオーストラリアに限ったわけではない。昨年は「スウェーデンで約150人が参加して、似たようなイベントが行われた」(豪紙ジ・エイジ)とも。しかし、このときの参加者は「大声をあげて喝采」するなど、傍若無人な振る舞いを見せてほかの客にかなり迷惑をかけたそうで、主催者は「謝罪させられた」という。

150人でも営業妨害甚だしいというのに、今回は仮にFacebookの参加表明者の多くが集まるとすれば3,000人以上。さらに5,000人近くが「未定・未回答」として態度を保留しており、この数字はまだ膨れあがる可能性がある。そのため豪IKEAも、今回のイベントが本当に開かれるのかと神経を尖らせているようだ。

豪IKEAのスポークスマンは、今回の計画をメディアからの連絡で知ったと話し、似たような話は以前もあったが「誰も現れなかった」そうで、今のところ表向きは静観の構え。ただし、一般の客に迷惑を及ぶようなら「どんな活動も容赦しない」と語り、今回のイベント参加者に強い警告を発している。

参加を表明している人の中には、店側のそうした考えを見越して「しっかり管理するように」(news.com.auより)と書き込んだ人もいるそう。しかし、管理能力に関してはやはりIKEAのほうが断然上を行っている。今回の計画はすでに地元警察にも知らされ、「主催者とコンタクトを取った」(ジ・エイジ紙より)とも伝えられており、水面下ではしっかり牽制しているようだ。

仮に当日行われたとしても、参加者は赤いリボンを付けるようかくれんぼの主催者が求めているため、見分けはそう難しくないはず。しかし、彼らのために労力が割かれるのは店や警察にとっても大きな負担で、何より自分たちが楽しむために他人を巻き添えにするのは迷惑千万だろう。しかも、Facebookには9月11日にも男性1人が主催者となって、クイーンズランド州のローガン店での大会を呼びかけるページがある。今回の成否は、9月のかくれんぼにも影響を与えることになりそうだ。

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