ケンタッキーの「鳥皮サンド」ウソ情報に騒然、熱望するファン続出。

2010/08/20 17:17 Written by Narinari.com編集部

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ケンタッキーフライドチキン(KFC)の“皮”だけをバンズで挟んだ、その名も「スキンウィッチ」が試験販売されている――。先日、米国のブログメディアが、そんな記事を掲載した。KFCファンの中にはオリジナルチキンの“皮”をこよなく愛する人も多く、この「スキンウィッチ」の正式発売を待ち望む声が米国のネットで上がったのだが、このほど米紙シカゴ・トリビューンの直撃を受けたケンタッキー側が否定のコメントを発表。まんまと“釣られた”ファンをガッカリさせる結果となってしまった。

このネタ記事を最初に投稿したのは米国のブログ「Brain Residue」。8月15日に「ケンタッキーが新たに発売するスキンウィッチを試食」との見出しでエントリーを公開した。そこにはバンズで5枚の皮とチーズ、ベーコンを挟んだ「スキンウィッチ」なるバーガーを、ケンタッキーの箱に入った写真と共に大きく掲載。この「スキンウィッチ」が現在米国内のいくつかの店舗で試験販売されており、「偶然オフィスの近くの店でも販売」していたため購入したとしている。

実際に食べている様子や、「スキンウィッチ」を分解した写真などを並べて中身をしっかり説明しているが、食べた結果は「不快」とバッサリ。「脂肪まみれの皮のボリュームはとても圧倒的で、しょっぱさにもやられる」と酷評している。そして「Brain Residue」は、この「スキンウィッチ」がメーン州、オクラホマ州、カリフォルニア州の3店舗で試験販売していると伝えていた。

するとこのエントリーを読んだユーザーからは、伝えられた店舗の地名が実際に存在していないとして「フェイク」との指摘がある一方、「スキンウィッチに出会うのをずっと待っていた」「1つ注文したい」などと期待を寄せる声も。その後、ほかのブログメディアなどに転載されていき、真偽のほどはどうなのかとの点も含めて注目されていったようだ。また、すぐにTシャツやパンツ、マグカップなどのグッズも作られるなど、ちょっとした盛り上がりを見せることになった。

そこでシカゴ・トリビューン紙の記者が、ネット上でファンを賑わせているこの話題について「調査を頼まれた」としてKFCに直撃。結果、同社のスポークスマンは「スキンウィッチ」の存在を否定、ハッキリ「ウソ」の情報であることが判明した。  

ところが、当初からのフェイクの指摘が出ていたにも関わらず、「スキンウィッチ」に期待を寄せるファンは未だ少なくない。シカゴ・トリビューン紙の記事のコメント欄には「Oh my God!」「本当に買いたいのに」など、ウソだったことを残念がる意見が寄せられている。

また、同紙の別の記者は「スキンウィッチがバカバカしい物なのか、それとも素晴らしい物なのかを判断するため」として、自ら作る様子を記事にして紹介。見た目や健康的な問題を指摘しながらも、「今後12か月以内にメニューに現れるのは間違いない」と、やはり商品化に期待を寄せている。ひょっとしたら、今回の盛り上がりをきっかけにKFCも商品化の検討に入る……ということも有り得ない話ではないのかも?

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