捜索していた娘はすぐ後ろにいた、地元紙の取材受けた際の写真に姿。

2010/08/13 15:24 Written by Narinari.com編集部

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ある英国人男性は以前、別れた妻に連れられ所在が分からなくなった娘に会いたくなり、捜索の旅へ出た。そのうちに自分の力だけではムリだと限界を感じた男性は地元紙に連絡。記事にしてもらうため、取材を受けることになったのだが、この記事に掲載された写真が、まさに奇跡的と言える一枚だったという。

英紙デイリー・メールによると、ロンドンで暮らすマイケル・ディックさんは10年以上前に最初の妻と離婚。娘を連れて出た妻とは、それから連絡を取っておらず、具体的な所在は分からなくなっていた。ところが時間が経ち、ディックさんは娘の姿を一目見たいとの欲求を抑えられなくなり、“娘捜し”を決意。最後に会ったときは21歳だったという娘リサさんが、いまどのように生活しているのか、彼はサフォーク州サドベリーに引っ越したという情報だけを頼りに捜索の旅に出発した。

とはいえ、有力な情報を持ち合わせているわけでもなく、やはり個人の力だけではなかなか見つからない。そこでディックさんは地元紙サフォーク・フリープレスに連絡を取り、自分たちの話を記事にしてもらえないかと頼んだ。協力を求めるディックさんの申し出を同紙も快諾し、記者が彼のもとに駆けつけて取材を行い、掲載を約束。一緒に連れてきた2人の娘と共に写真にも収まり、あとは良い知らせが届くのを待つだけとなった。

結論からすると、ディックさんがサフォーク・フリープレス紙に連絡を取った判断は大正解で、数日後には彼の話が掲載された記事を娘のリサさんも見つけ、父親の思いを知ることに。しかしそれ以上に、リサさんが驚いたのは記事に添えられた写真だ。よくよく見てみると、写真に映った父親の後ろに自分の姿を発見。実はディックさんが取材を受けていたとき、偶然にもリサさんと母親は同じ場所に出かけており、たまたま近くを通りかかったところでシャッターが切られたようだ。これには、気が付いたリサさんも「ものすごく驚いたわ」と話している。

ちょうどこの頃、リサさんも別れた父親を思い、捜す決意を友人らに話していたそう。そこに掲載された記事に加え、期せずして父と1枚の写真に収まっていた事実を知り、彼女は「とても奇妙ね。多分、運命だったの」(サフォーク・フリープレス紙より)と語っている。すぐにリサさんは記事に載っていた電話番号で連絡を取り、アッという間に解決。ディックさんも当初は半信半疑だったという。

かくして31歳となって現れた娘と待望の再会を果たしたディックさん。それは、リサさんが連れてきた3人の孫のおじいちゃんとなった瞬間でもあった。再会を喜んだ2人は、その後も連絡を取り続けることを約束したという。

なお、この出来事はもともと2007年にサフォーク・フリープレス紙が伝えたものだが、デイリー・メール紙が8月11日付けで紹介したことで、再び欧米のネットで注目を集めているようだ。

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