沿道に現れた「あの世スーパー」、近隣住民やドライバーから不評買う。

2010/08/09 14:14 Written by Narinari.com編集部

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お葬式やお墓参りに欠かせない、花輪や線香などを取り扱う葬儀用品店。中国の街ではごく普通に見かけられるお店のひとつだが、このたび山西省に誕生したお店は、そのネーミングが「悪趣味過ぎる」と住民の間で不評を買っているという。

中国紙山西晩報によると、その葬儀用品店の名前はズバリ「あの世スーパー(※中国語では「冥国超市」)。ガソリンスタンドを改造して作られたこのお店は、外見はほぼガソリンスタンドのまま。「あの世スーパー」の文字は、ガソリンスタンドの屋根だった部分にでかでかと記されており、遠くから見てもすぐにわかるほど目立つものだ。

近くで暮らす村人は「ここはもともとガソリンスタンドだったんです。それが突然『あの世スーパー』に変わって。臆病な村人は夜になるとここを通りたがりませんよ」と、あまり快く思っていないことを明かしている。

そして、店のネーミングやガソリンスタンド並みの規模ということだけでなく、大通りに面していることも問題の種となっているようだ。夜中に車を走らせるドライバーたちは、暗闇に突如現れる「あの世スーパー」の文字に恐れおののくという。

あるドライバーは「この経営者は本当に大胆だ」と驚きを隠せない。彼は仕事で全国各地を走り回ってきたそうだが、このような店の名前は見たことがなく、看板を目にしたときはあまりの恐怖で混乱したそうだ。また、近くのガソリンスタンドの責任者も「このような名前は適切じゃない」と話し、「“国”の字を“品”に変更さえすれば適切な名前になる」と名称変更を提案。やはり「あの世スーパー」には反対の立場を取っている。

同市工商局の担当者が地元メディアに語ったところによれば「(葬儀用品店と言えども)このような名称は受理できない」とのこと。今後は取締りを強化し、不適切な店名が発覚した場合は処罰する意向を表明している。

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