“家族捜すぬいぐるみ”が無事に帰宅、持ち主は2歳の男の子と判明。

2010/08/03 04:59 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


ここ数日、英国で話題を呼んでいた“Facebookで家族の捜索を呼び掛けるぬいぐるみ”の持ち主が見つかった。英メディアが一斉に話題を伝えた甲斐あって、無事に2歳の男の子のもとへと帰って行ったという。

このぬいぐるみは、7月18日にサフォーク州ソープネスにある喫茶店に忘れられたもの。オーナーのリズ・エヴェレットさんは、使い込まれたように見えるぬいぐるみを失くした持ち主が悲しんでいないかと心配し、Facebookにぬいぐるみ自身を主役にした「I'm lost. Help me find my family」というページを7月20日に立ち上げた。

ページは掲載された写真のかわいさも相まって人気が急上昇。メディアの目にも留まって報道され、報道前には1,000人程度だったサポーター数は8月2日現在で9,400人を超えた。

この反響はエヴェレットさんの思惑通りとなったようで、すぐに持ち主が判明。英紙デイリー・メールによると、持ち主はイーストサセックス州ノーシャムに住む2歳のネッド・タガートくんで、母親のルーシーさんの話では、ネッドくんは7月18日に両親や2人の兄と共にソープネスへ家族旅行に行ったという。その際、エヴェレットさんの経営する喫茶店に立ち寄り、ぬいぐるみを忘れてしまったようだ。

ネットで購入したという7ポンド(約960円)のぬいぐるみは、生まれたばかりの頃にネッドくんにプレゼントしたもの。ネッドくんも「朝から晩まで抱きしめる」ほど気に入っているぬいぐるみで、彼は「ブッバ」と呼んで大切にしていたらしい。それだけに、喫茶店にブッバを忘れてしまった後、両親から別のぬいぐるみを与えられても受け入れることができずにいたそうだ。

しかし、英メディアの報道のおかげでFacebookのページをルーシーさんも知ることになり、ブッバは2週間ぶりにネッドくんのもとへ戻ってくることになった。失くして以来「リラックスした日を送っていなかった」ネッドくんを見ていたルーシーさんも、「本当にありがとうと言いたい」と感謝の気持ちでいっぱいの様子。一方のエヴェレットさんも、ブッバの口を借りて「僕の家族が見つかった」とFacebookで報告している。

バイク便が出発する様子の写真も掲載し、ページに集まったサポーターらを安心させたエヴェレットさん。ネッドくんの気持ちを読み切っただけでなく、Facebookを立ち上げるアイデアと注目を集めさせた手腕は、さすが経営者といったところなのかもしれない。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.