3歳児向け肥満体型衣類が登場、英老舗デパートのラインアップに警鐘。

2010/07/29 14:37 Written by Narinari.com編集部

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肥満化が進む欧米では、子どもの肥満も社会問題となっています。英国では実に4人に1人の子どもが「オーバーウェイト(過体重)」または「オビーシティ(肥満)」なのだそう。そのため、学校給食の見直しや体育の授業時間増加などの国を挙げた取り組みによって肥満化に歯止めをかけようと必死ですが、傾向に変化が現れるにはまだ時間がかかると見られています。

そんな英国の老舗デパート「マークス・アンド・スペンサー」が先ごろ、「プラスサイズ(大きいサイズ)」のラインアップを増やし、対象年齢を拡大したことが話題を呼んでいます。英紙デイリー・テレグラフによると、同店にはすでに“子ども用プラスサイズ”が存在していましたが、さらに3歳児用の大きめのサイズが登場したのです。

この幼児服は、通常のサイズよりもウエスト周りがさらに2.5インチ(6.35センチ)広くなっているそう。幼児といえば、もともとお腹周りがぽっちゃりしている体型が愛らしいものですが、普通の幼児服では入らない体型の子どもが増加しているため、ラインアップに「プラスサイズ」を謳う商品群が登場したというわけです。

英国では「ネクスト」など、ほかの衣類メーカーも“子ども用プラスサイズ”を導入していますが、幼児服への参入はこれが初めてとのこと。

これに対し、健康促進や食生活改善を訴える団体などは「肥満社会の影響がとうとう小さい子どもにまで及んでしまったことの象徴だ」(デイリー・テレグラフ紙より)として警鐘を鳴らしています。

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