給与未払いに選手が強烈パンチ、試合ユニフォームにクラブへメッセージ。

2010/07/29 13:23 Written by Narinari.com編集部

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給料未払い問題で主力選手が試合をボイコットし、0−10という歴史的大敗を喫するなど、中国・南京のプロサッカーチーム南京有有は不安定な状況が続いている。所属する中国甲級リーグ(2部リーグ)における成績も13チーム中12位(7月25日時点)と下位に低迷しており、問題が長引けば降格はおろか、リーグ抹消も免れない状況だ。そうした中、先日行われた試合で南京有有の選手がクラブやオーナー企業に対して強烈な“メッセージ”を送った。

それは25日に行われた沈陽東進との試合でのこと。中国紙新華網によると、主力ゴールキーパーの趙海選手がメインスポンサーの企業名が記されるユニフォームの胸元に、大きな字で“能発”(出すことができる)というメッセージを掲げたのだ。ちなみに、ゴールキーパー以外の選手の胸元にはスポンサーがきちんと記されていた。

ここでの“能発”は「給料は出せる」という意味。この試合前に「クラブ側は選手に支払われていない18か月間分の給料を確約した」と言われているため、趙海選手がチームを代表してクラブ側に念押しをするべく、こうした行動に出たものと思われる。

肝心の試合結果だが、南京有有は後半に先制点を決められ、そのまま0−1で敗れてしまった。しかし、主力メンバーが復活したことや、格上のチームに善戦したことは同チームにとって一筋の光。甲級リーグは残り13試合。南京有有は逆境をバネに、奇跡的な大逆転を成し遂げられるだろうか。

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