周囲の離婚は「感染」していく? 米大学教授らの調査で傾向浮き彫りに。

2010/06/29 17:17 Written by Narinari.com編集部

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米国では、結婚したカップルの半数近くが離婚してしまうと言われています。しかも2度目、3度目の結婚になると、その離婚率はさらに上昇。離婚経験のある人には、重くのしかかる事実があるのです。

そんな米国における離婚について過去30年間のデータを分析したところ、婚姻カップルの社交関係により、離婚の可能性が大きく左右されてしまうという研究結果が明らかになりました。

この研究を行っているのはハーバード大学医学部のニコラス・クリスタキ教授ら。発表された論文によると、調査はマサチューセッツ州フラミンガムという町で、約30年にわたって集められたデータを用いて行われました。研究対象となった人々の結婚/離婚の経歴のほか、どのような社交ネットワークを持っているかを詳しく調べたのです。

すると、離婚経験のある人物を知っている(同僚、家族を含む)場合の自身の離婚率は、友人に離婚経験ない人々のそれより75%も上昇する、という事実が明らかに。身近な人が離婚し、その顛末を目の当たりにすることで、自身の結婚も見直そうと考える人が多いのかもしれません。

この結果が正しいと仮定した上で、極論を言ってしまえば離婚経験のある人を友人に持たないほうが長い結婚生活を送れる……ということになるのでしょう。しかし近年の米国では、周囲を見回せば離婚経験のある人にあたるほどの状態です。それでも離婚しないカップルも山ほどいるのですから、あまり深く考えないほうが良いのかもしれませんね。

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