釣った魚を誤飲しのど詰まる、一時呼吸困難で重体も奇跡的に生還。

2010/06/24 20:13 Written by Narinari.com編集部

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餅などの固形物をのどに詰まらせる事故の話はたびたび聞かれるが、小さな子どもやお年寄りでなくても、口に入れる物には十分に注意したいところ。油断をしていると、一瞬で命取りになるケースも少なくない。インドでは先日、釣りを楽しんでいたある男性が、油断が災いして命を落としかけたそう。網ですくった魚を外そうと、先に外していた魚を口でくわえていたところ、誤って飲み込んでしまった。すると、魚はのどに詰まって男性の気管を遮断し、呼吸困難の状態に。取り出されるまでに4時間かかったが、奇跡的に男性は一命を取り留めたという。

印ニュースサイトのエクスプレス・バズによると、危うく命を落としかけたのはインド南部ケーララ州の男性。海沿いにあるKanhangadという街に実家があるこの男性は、休暇で滞在していた6月12日の昼頃に釣りを楽しんでいた。いくらかの釣果があったようで、男性はかかった魚を網から1匹1匹外す作業に入る。

まず1匹を外し、さらにもう1匹を外そうとしたとき、彼は魚の置き場所に困ったのか、先に外した魚を口にくわえた。どうやらまだ生きている魚を歯で挟み、もう1匹の魚を外そうと頑張っていたようだ。ところが、挟んでいた体長13センチほどの魚を、彼は誤ってゴクリ。すると、魚はそのまま胃のほうへ流れては行かずにのどで停止し、呼吸困難に陥ってしまった。

急いで地元の病院に搬送されたものの、最初の病院は「魚を取り出すのに必要な機材がなかった」ことから、医師は手を出せず。一刻を争う事態に、医師が出した結論は大きな病院への移送。こうして次の病院に運ばれた頃には「事故から4時間」(印ニュースサイトnewkerala.comより)経っていた。

「酸素欠乏により、肺の機能が低下」して重体に陥っていた彼を救おうと、病院は必死の対応。設備が整っていたこの病院で精密な検査を受けた男性には、結局、のどを切開して魚を取り出す方法が採られ、辛うじて一命を取り留めた。対応に当たった医師は「取りだすのは困難だった」と語り、男性の無事に安堵しているそうだ。

ちなみにこの医師は、男性が運ばれてきた当初「死ぬのは目に見えていた」(エクスプレス・バスより)と絶望視していた。というのも、生きている魚をのどに詰まらせた例が、この付近では以前にも2度あったから。その2人はいずれも亡くなったという。

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