レベルファイブ×スタジオジブリの「二ノ国」、DS版に加えPS3版も発表。

2010/06/24 17:43 Written by Narinari.com編集部

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企画・制作をレベルファイブ、アニメーション作画をスタジオジブリ、音楽を久石譲という豪華布陣で制作が進められているニンテンドーDS向けソフト「二ノ国」の制作発表会が都内で行われ、正式タイトルや発売日、価格が発表された。タイトルは「二ノ国 漆黒の魔導士」で、発売日は12月9日(いこうにのくに)、価格は6,800円(税込み)。あわせてプレイステーション3版「ニノ国 白き聖灰の女王」も2011年の発売に向けて開発中であることが発表された。

レベルファイブはこれまで女性向けに「レイトン教授」シリーズ、子ども向けに「イナズマイレブン」シリーズを展開してきたが、「二ノ国」は初めて子どもから大人まで全年齢をターゲットに据えた“挑戦”。発表会に登壇した同社の日野晃博社長は「国内外累計出荷本数が939万本の『レイトン』シリーズ、1作目が40万本、2作目が120万本、7月1日に発売する3作目が92万本超を受注している『イナズマイレブン』シリーズに続く柱にしたい」と「二ノ国」に賭ける意気込みを語っている。   

「二ノ国」の制作が初めて発表された2008年以来、少しずつ情報が公開されているが、今回公開されたのはゲームシステム「マジックマスター連動システム」と「イマージェン収集システム」の詳細だ。

「マジックマスター連動システム」は、パッケージに同梱される魔法指南書「マジックマスター」(352ページのボリューム)を用いてゲームを進めるシステムで、本とゲームの連動を謳っている。魔法の使い方、魔物図鑑、フィールドマップ、街の情報、アイテム調合のレシピ、暗号解読のヒントなど内容が盛りだくさんのこの本。例えばゲーム内で火の魔法を使いたいシーン、動物と話す魔法を使いたいシーン、鍵を開ける魔法を使いたいシーンなどで「マジックマスター」を開き、それを見ながらルーンをタッチペンで入力する、といった使い方をしていく。本そのものもアニメから飛び出てきたような装丁や、アート感漂うイラストなど、「二ノ国」の世界にどっぷりとはまれる作りだ。

「イマージェン収集システム」は「二ノ国」に登場する心の戦士“イマージェン”を仲間に入れ、育成かごの中で育てるシステム。おやつをあげたり、ブラッシングをしてあげたりすることで“イマージェン”は育ち、モンスターとの戦いに共に臨む。その種類は300種類以上にも及び、これが「開発が遅れた要因」(日野社長)のひとつだという。

日野社長が「本との連携が大変だった」と話すように、「マジックマスター」との連携にこだわり抜いて開発が進められている「二ノ国」。同社執行役員の本村健氏も「本を使いながらゲームの謎を解いていく、新しいプレイ感覚が楽しめると思います」と自信満々だ。ちなみに、本の生産には時間がかかるため、通常のソフトのように速やかにリピート生産ができないことも明かされた。

同作はニンテンドーDS最大容量の4ギガビットROMを使用。主人公オリバー役に多部未華子、ヒロインのマル役に長澤まさみを起用し、そのほかにも古田新太、大泉洋、八嶋智人、渡辺えり、溝端淳平、黒田知永子らが声優として出演する。


☆「二ノ国 漆黒の魔導士」あらすじ
ある事故で最愛の母を亡くし、悲しみにくれる主人公オリバーの前に、涙の妖精シズクが現れる。シズクはオリバーに一冊の本を渡し、現実世界とは別の時間軸の「もうひとつの現実」、異世界「二ノ国」へと導く。自分のいた世界と微妙な共通点を持ったその異世界に戸惑いながらも、オリバーは母を救うために、そして自らの成長のためにたくさんの仲間たちと冒険を繰り広げていく――。


☆プレイステーション3版も発表
発表会ではプレイステーション3版「ニノ国 白き聖灰の女王」の制作も発表された。ニンテンドーDS版とは別々に制作されるもので、データや仕様、ストーリーも全く別のもの。アニメに近付いた3Dリアルタイム映像が特徴で、プレイステーション3ならではの美麗な「二ノ国」の世界が楽しめる。なお、本を同梱するかは現時点では未定。発売は2011年を予定している。



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