突風で小屋ごと飛ばされた犬、約30キロも離れた地点で無事に発見。

2010/06/24 07:30 Written by Narinari.com編集部

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先日、ハンガリー東部の村で、猛烈な嵐が発生したときのこと。突風吹き荒れる雷雨に見舞われる中、ある住民は飼っている犬が小屋ごと吹き飛ばされる光景を目撃してしまった。予期せぬ出来事に飼い主はショック。しかし、地元ラジオ局を通じて捜索をお願いしたところ、約30キロも離れた場所で無事に犬は発見されたという。

英ニュースサイト・オレンジニュースによると、この一件が起きたのは、ハンガリー東部にあるGeszteredという小さな村。先日この村は、住民の誰もが「過去最悪」と口を揃えるほどの巨大な嵐に襲われた。住民の1人、57歳のアグネス・タマシュさんは、近所の家の屋根が剥がされていく様を見て、地下室に逃げ込もうと急いで帰宅。と、そのとき、家の庭で“まさか”のシーンを目にしてしまう。

恐ろしい嵐の中ですくんでいた飼い犬が、鎖で繋がっていた小屋ごと飛ばされていったのだ。「まるでオズの魔法使いかと思った」と語るタマシュさんは、自然の猛威が繰り出した出来事に「信じられなかった」と呆然。しかも、風に巻き込まれて空へ投げ出されたとなれば、再会はおろか、犬の命も危ないと考えるのは普通だろう。

しかし、タマシュさんは一縷の望みを託して、地元ラジオ局に犬の捜索を呼びかけてもらった。すると、村から約30キロ離れた場所で犬が発見され、無事に保護されたという。一緒に飛ばされたはずの小屋や鎖は、発見時には周囲のどこにも見当たらなかったそうだ。

ちなみに発見した男性は、30キロ離れたその場所まで犬がどのように飛ばされ、犬小屋がどうなったのかは「全くわからない」と語っている。30キロの距離を飛ばされたのか、はたまた少し飛ばされたあと、落下の衝撃で鎖が外れ、逃げた先が発見場所だったのか……。

保護された後、犬は無事にタマシュさんに引き渡され、奇跡的な再会を果たした。嵐に巻き込まれながらも生き残ったこの犬に、タマシュさんは「ラッキー」と新たな名前を付けたという。

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