幸せ願い息子が母を競売出品「美しくて、教養があり、料理も上手」。

2010/06/23 15:05 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


個人的な売買を手軽に行える競売サイトには、自分や身内の人間を出品し、物議を醸すことがある。そうした例はしばしば報告されているが、このたび、英国では母親を出品した息子が登場した。この息子によれば、63歳の母親は2度の離婚を経験して独身生活が7年間続いているそう。しかし、パートナーを見つけて幸せになって欲しいとの想いから、勝手にeBayへ出品したという。

eBayに出品されたのは、リーズで市場調査会社を経営しているキャリアウーマンのサンディ・ファースさん。出品ページに掲載された情報を見ると、アイテム名は「私のユダヤ人の母を売ります。美しくて、教養があり、料理も上手…」、出品アイテム状況の欄は「Used(中古)」、スタート価格は1ポンド(約130円)、締め切りは6月26日午前10時37分となっていた。

出品したドヤンさんは38歳で、ファースさんの次男。英紙デイリー・メールによると、ファースさんは7年前に2度目の離婚を経験し、現在は独身の状態。出品ページに記載された通り、教養があり、料理も上手、そして63歳にしては若く見えるなど、母親としては文句なしのファースさんに対して、ドヤンさんが唯一心配していたのが独身ということだった。早く恋人を見つけてもらい、幸せになって欲しい――。そう思うに至ったドヤンさんが「母親のパートナー探しを手伝うのに、普通ではない方法をしよう」と思い付いたのが、eBayの出品だったというわけだ。

出品ページにドヤンさんは、「彼女はスタイリッシュで、ときどき年齢を忘れているのかと思うほど、流行のファッションを着る」と母親の美しさを猛アピール。同時に「頑固」と評し、「彼女は“強い女性”と警告しておかなければならない」と、気の強い面があることも注意している。その上で、息子から見た理想的な母親の恋人像を「強く献身的で正直、かつ忠実」とし、母親が理想とする男性の身長は177センチ以上と、ふさわしいパートナーの条件を説明していた。

あとは母親に良い男性が現れるのを待つだけ……とドヤンさんは期待したかもしれないが、そのプランはあっさり崩壊。英紙ジュウィッシュ・クロニクルは「人間や人体がリストされるのは許されない」として、6月21日にeBayがドヤンさんの競売を削除したと伝えている。同紙の取材にドヤンさんは、最終的に入札は1.6ポンド(約210円)で終わったものの、相当数の「素晴らしいメッセージを受け取った」とコメント。ページも400人が訪れたそうで、母親のポテンシャルの高さを実感して満足しているのかもしれない。

また、ファースさんはデイリー・メール紙の取材に応え、自分が競売にかけられて、当初は「ショックを受けた」と話しているが、同時に「息子は革新的」とも。残念ながら(?)競売ではファースさんの恋人を見つけることはできなかったが、それほど息子に魅力的だと思われ、「素晴らしいメッセージ」が届くような女性ならば、その手を借りなくても簡単にパートナーは見つけられそうだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.