親の都合で12年間に8回結婚、「もう我慢できない」と警察に訴える。

2010/06/13 15:02 Written by Narinari.com編集部

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結婚に夢や憧れを抱く女性は多いが、それは“幸せな結婚生活が続く”という前提があってこそ。中国四川省で暮らす33歳の田玉平さんも当初は、思い描いていたような幸せな結婚生活を送っていた。しかし、実母の度重なる横槍でそれも滅茶苦茶に。挙げ句に12年間で8回もの結婚を無理矢理させられたという。

中国紙成都商報によると、田さんのこれまでの婚姻歴は1998年の初婚を皮切りに、2002年初頭、2002年後半、2003年前半、2003年後半、2004年、2007年、2010年3月の合計8回に上る。正式に結婚証明書を受領している結婚もあれば、受領していない事実婚もあるそうだ。なお、中国では日本のような女性の再婚禁止期間は設けられていないため、同じ年に2度、3度と結婚することができる。

彼女は「最初の結婚は幸せだった」と当時を振り返る。初婚は21歳のときで、結婚相手との間に一人息子をもうけた。出産時の事故で二度と子どもを産めない身体になってしまったそうだが、それでも旦那さんは彼女に大変優しく接してくれたという。

しかし、そんな幸せは実母にもろくも崩されることに。結婚して3年ほど経った頃、母親は田さんの夫に対して「娘は不倫をしている」と何度も吹き込み、わざと夫からの信頼を失わせ、2人を離婚させてしまった。そして母親は男性側から補償金を受け取り、一人息子の親権を男性側に譲ってしまう。以降、彼女は結婚しては離婚する(させられる)不幸な人生を送り続けることになる。

血の繋がった親子ながら、田さんが母親から不当な扱いを受けてきたのは、家が貧しいだけでなく、家族内で彼女が置かれていた“微妙な立場”が関係しているそうだ。彼女には2人の姉と1人の弟がいるが、姉2人は早々に嫁いでしまい、弟はまだ大学に通う身。中国の田舎では一般的に男性が重んじられる傾向が強く、結果としてそのシワ寄せが彼女に来てしまった。母親は結納金目当てに彼女を何度も結婚させ、そのお金を弟の大学資金などに当てていたそうだ。

彼女は先日、8度目の結婚相手の男性宅から逃げ出し、実家に戻ってきた。しかし、それを不服とした男性側が結納金13,000元の返却を迫ったため、彼女の両親は帰宅を拒否。早く男性宅に戻るように通告したという。そして、ついに堪忍袋の緒が切れた田さんは警察に相談することとなった。

現時点では田さんと母親の言い分には大きな隔たりがある。そのため、警察の取り調べや関係者への聞き取り調査などを行った後、適切な処理が下されるとのことだ。

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