球場で400人超が同時編み物、メッツファンの男女が世界記録を樹立。

2010/06/10 12:49 Written by Narinari.com編集部

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メジャーリーグでの球場の楽しみは、ただ試合を見るだけに限らない。飲食を楽しむのはもちろん、噴水やプールを備える球場があったり、子ども向けのプレーゾーンを用意したりと、誰もが楽しめるような空間になっている。そんな野球以外の楽しみも多いメジャーのスタジアムで、先日、主に女性による静かなイベントが開催された。そのイベントは、一斉に編み物をして記録を作ろうというもの。参加したのは400人超にも及ぶメッツファンの男女で、試合に利用する応援グッズを作ろうと黙々と作業を行っていたそうだ。  

記録への挑戦が行われたのは、高橋尚成投手(元巨人)や五十嵐亮太投手(元ヤクルト)が所属するニューヨーク・メッツの本拠地、シティ・フィールド。6月5日、フロリダ・マーリンズとの試合を直前に控えたスタンドには、イベントに参加しようとメッツファン427人が集結した。ちらほらと男性の姿も見られる参加者たちは、試合の応援に使うユニフォームやキャップを作ろうと、一斉にかぎ針と糸を手に記録に挑んだ。

このイベントを計画したのは米国ニードルアート協会という団体で、共同代表を務めるリリー・チンさんもメッツファンの1人。一緒にイベントに参加したチンさんは、すでに編み上げたキャップとグローブを持参し、この日はメッツのユニフォーム製作に取り組んだという。大勢の人たちが一緒に挑戦した今回のイベントについて、チンさんは野球と同じチームワークが楽しめたと、手応えを掴んだようだ。

参加した人たちの中には「試合観戦も編み物もリラックスする。私たちにとっては一種のセラピーね」(米紙ニューヨーク・デイリーニューズより)と話す人もおり、球場での編み物を満喫した様子。そして肝心の挑戦については、同紙が「427人が、15分間同じ場所で編み物をして記録を作った」と掲載。ギネス・ワールド・レコード上での新記録を樹立したかのように伝えている。

一方で、米ブログメディア「Gothamist」では「残念ながらギネスのウェブでは、新記録の根拠となるような以前の記録が見られなかった」と指摘。記録としてギネスに認定されるのかは、現時点ではっきりしていないようだ。

ちなみに、米世界記録認定団体「ワールド・レコーズ・アカデミー」では今回のイベントを紹介しており、こちらは世界記録として認定している。参加者にとってはどちらの団体の記録であれ、皆で一体となって楽しめたことは、良き思い出になっているに違いない。

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