「離婚は携帯会社のせい」と提訴、“不倫の記録”が夫に届いたから?

2010/05/29 12:34 Written by Narinari.com編集部

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よく「パートナーの浮気を見破ったきっかけは、ケータイの通話履歴やメールなどから」という話を聞きます。カナダに住む37歳のガブリエラ・ナジさんも、自身の通話明細を夫が目にしたことで不倫が発覚。結果として離婚することになりました。しかし、それだけでは「よくある話」ですが、彼女は「離婚の責任はプライバシーを侵害した携帯会社にある」として、損害賠償を求める裁判を起こしたのです。

カナダ放送局CBCやカナダ紙グローブ・アンド・メールなどによると、きっかけは2007年6月、彼女と夫が契約していた携帯会社のロジャーズが、通話明細を含む月々の請求書を2人分一括で夫宛に送って来たことでした。彼女は不倫相手と日常的にケータイで連絡を取り合っていましたが、当然のことながら通話明細にはその記録がしっかり残されていたのです。

実はナジさんにとって、夫に自分の通話明細が届いたのは、完全に予想外の出来事でした。結婚しても旧姓を名乗っていたナジさんは、もともと夫とは別々に請求書類が届くような契約をしていましたが、同社が提供している家庭用電話サービスとインターネットサービスを夫が申し込んだ際に宛先が統合。夫に2人分の請求書類が届いたというわけです。

妻が見知らぬ電話番号と頻繁にやりとりしていることを全く疑わず、そのままにしておく夫はあまりいないでしょう。夫はその番号に電話すると、電話口には知らない男性。相手は、ナジさんと3週間にわたって不倫関係にある事実を白状しました。そして夫は約1か月後に彼女のもとを去り、また、彼女は精神的に苦悩し、仕事も辞めることになったのです。

ただ、この顛末に納得がいかないナジさんは、あくまでも離婚の理由を作ったのは携帯会社だと主張。60万カナダドル(約5,189万円)の損害賠償を求め、提訴に踏み切りました。これを受けた携帯会社は「不倫した事実と、それによって引き起こされた結果は、当社と一切関係ない」(カナダ紙グローブ・アンド・メールより)と相手にしていません。

ちなみにカナダ放送局CTVでは、この件に関して読者アンケートを実施。「携帯会社には、離婚の責任がありますか?」との問いに対して、「イエス」は19%、「ノー」は81%という結果になっています。

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