撮影に夢中の鉄道ファン危機一髪、背後から来た列車が真横を走り抜ける。

2010/05/16 05:36 Written by Narinari.com編集部

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より良い構図で列車を撮影するために、身の危険を顧みずに無謀な行動をとる鉄道ファンがいるという話は昔から聞かれる。特に近年は鉄道ブームが過熱していることもあり、そうした行動がもとになった事故の報道機会が増えたほか、事故には至らずとも、危ない状況が動画サイトなどで報告されることも珍しくなくなった。そんな鉄道ファンは海外にもいるようで、先日YouTubeに投稿された英国の“危機一髪”動画が話題を呼んでいる。

この動画は5月13日に「Dozey Trainspotter」(//www.youtube.com/watch?v=D8fasGcAi6Q)とのタイトルで投稿されたもの。舞台は英サフォーク州にあるサーストン駅で、この日は古い蒸気機関車オリバー・クロムウェル号の撮影のために鉄道ファンが集まっていた。

冒頭は線路の向こうからやって来るクロムウェル号を、多くの鉄道ファンが駅のホームで待ち構えているシーンから始まる。動画の撮影者は汽笛を鳴らしながらサーストン駅を通過するクロムウェル号をしっかりと捉え、カメラをパンしながら走り抜けていくシーンを撮影しているが、パンし終えたところには、対抗線路の脇でジッとビデオカメラを構えている中年の男性がいた。

颯爽と走るクロムウェル号の撮影に夢中のこの男性。背後から別の列車が接近してきているにも関わらず、全く気が付く様子がない。その間にも列車はグングンと迫り来る。男性とぶつかってしまう、危ないっ!――。そう思われた瞬間、「時速70マイル(約112キロ)」(英放送局BBCより)のスピードで列車は真横を通過。幸いにもケガをすることなく、男性は無事だった。もし数センチでも身を乗り出していたら確実に接触していたほどのニアミスだ。

この動画は14日前後に英メディアが「驚きのビデオ」「幸運な脱出」などの見出しで一斉に報道。YouTubeのコメント欄には「彼は超ラッキーだ」「心臓が止まるかと思った」とする声のほかに、危険な状況で撮影をする鉄道ファンへの批判的な意見も寄せられている。ちなみに男性には「鉄道警察から警告が与えられた」(英放送局ITNより)そうだ。

相手は巨大かつ高速で走る鉄の塊、一歩間違えれば死に至るだけに、周囲の安全を常に確認すべきなのは日本でももちろん同じこと。決して事故に繋がらないよう、列車の写真撮影の際には安全第一を心がけて欲しいものだ。

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