25度超す夏日連発ですでに桜なし、ニューヨークの「桜祭り」に行ってみた。

2010/05/05 16:27 Written by Narinari.com編集部

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今年の米ニューヨークは、記録的な暑さが続く毎日。4月7日には最高気温が33度となり、同じ日の気温としては1929年の記録を81年ぶりに更新したことが日本でもニュースで伝えられたが、その後も4〜5月とは思えないほど暑い日々が続いている。そのため、例年4月後半から迎える桜のシーズンも前倒しになっている状況だ。

そうした中、ニューヨークで行われているいくつかの桜祭りのひとつ、ブルックリンボタニックガーデンでの桜祭りが5月1日と2日に行われた。米国でもすっかり春の風物詩となったお花見の様子をうかがうべく、ナリナリドットコムのニューヨーク特派員が現地を訪れてみた……ものの、夏日連発の影響ですでに桜は散り、葉桜の状態に。それでも桜とともに日本の文化を楽しめるとあって、桜祭りを楽しむニューヨーカーは多かったようだ。


◎ブルックリンボタニックガーデンでのお花見

米国では公共の場での飲酒は禁止されているため、日本のように「桜を見ながら大宴会!」というわけには行かないのが現実。ブルックリンのボタニックガーデンは普段、飲食が禁止されているため、お弁当を食べることもできないのだが、この桜祭り開催の2日間に限り飲食が許されている。春のおだやかな日射しの中、ゆったりとした気分でお花見をしながらお弁当を食べることができるとあって、毎年、ニューヨーカーが楽しみにしているイベントというわけだ。ちなみに、今年は入園の待ち時間は30分程度。ゲート前には長い列ができていた。

しかし、桜祭りが開催された週末も28度を超す夏日。折からの“早い夏”とも言える陽気もあり、当然、ほとんどの桜は散ってしまっていた。園内をぐるりと回った特派員が発見できた咲いている桜は1本だけで、すっかり新緑の装い、お花見のつもりが完全にピクニック状態だ。ただ、管理の行き届いたふかふかの芝生の上でのお弁当に、米国人たちは皆、それはそれで楽しんでいるようだった。



◎園内では日本関連のイベントも

お花見という日本の習慣・文化を伝えるために、桜祭りではさまざまな日本にちなんだイベントが行われている。メインステージでは花笠お踊りや和太鼓のパフォーマンス、沖縄の伝統的な踊りから俳句大会までバリエーションも豊富。ステージに見入るお客さんの数もビックリするほど多い。暑い最中、用意された日よけのテントに収まらないほどの人々がステージに釘付けになっている様からも、日本文化への関心の高さがうかがえる。

ワシントンD.C.でも同時期に桜祭りが開催されていることから、米国でもお花見の文化は浸透してきている様子。多くの着物を着た“粋”な和装の米国人も多く見かけた。また、桜祭りの一環として行われているイベント「Iron Cosplay(アイアンコスプレ=コスプレの鉄人)」のせいか、たくさんのコスプレをした米国人も。日本のアニメキャラクターはもちろん、ディズニーアニメのキャラクターなど、米国ならではのコスプレもチラホラと確認することができた。

今年は残念ながら桜が咲き誇るイベントとはならなかったブルックリンボタニックガーデンの桜祭り。来年はどうか例年通りのお花見が楽しめますように。



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