「魅力的な人」に対しては低い声を出す? 米大学の実験で明らかに。

2010/04/27 11:09 Written by Narinari.com編集部

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人間にとって重要なコミュニケーションツールである声には“渋い”“甘い”“ハスキー”など、いろいろな表現の仕方があるほど、その特徴はさまざま。生まれながらに持ち合わせた特徴はもちろんあるが、それに加え、意識/無意識は別にして、時と場合によって声のトーンが変わるという人もいるだろう。そんな声について米国の心理学者は、大学生の男女に電話のやり取りをしてもらうという方法で研究を行った。すると男女双方とも、好意を持った異性に対して話すときには「声の調子を落とす」ことが分かったという。

英紙デイリー・メールによると、この研究を行ったのはペンシルバニア州のオルブライト大学と、メリーランド州のボルチモア大学の研究者グループ。実験には男性20人、女性25人のオルブライト大学生が参加し、研究者グループは参加者に異性の相手へ電話するようお願いした。と言っても、ただ異性に電話をするだけでは実験ではない。ここでは、参加者に「魅力的な人」「魅力のない人」「平均的な魅力の人」の3人の写真を見せ、それぞれの人に電話をしてもらうというスタイルで行った。

電話をしている参加者にはうそ発見機にも使用される「皮膚電気反応」を見るための機械を装着。研究者グループは、参加者のわずかな感情面の変化を読み取るとともに、声の変化に注目した。すると、参加者たちは男女双方とも「魅力的な人」と話す際に最も声のトーンを下げることが分かったという。また、魅力的な相手と話すときは、発信者の「皮膚電気反応」にも大きな変化が現れていたそうだ。

研究の報告では、男性が魅力的な相手に低い声を出す理由について「社会的、身体的優位性の評価を高めるなど、男らしさをアピールするため」と考察。この点から「女性をゲットする手段として声を落とすのは、男性にとって有利な操作かもしれない」としている。これと同時に、女性側からも「声の調子が高い男性は、魅力がないと考えられている」という。

また、報告では「相手から魅力的と思われる声を出す人」についても言及し、より魅力的な声を持つ人ほど、性的経験が早く、そうした経験が豊富な傾向にあると指摘。さらに、こうした人たちは「より活発で、好かれやすいなどと考えられ、目的を達成しやすそう」としている。ひょっとしたら、「低い声は異性に有効」だと経験から学んで活用している“モテる人”も、世の中には少なくないのかもしれない。もしもいま気になる相手がいる人は、要所要所で低い声を使って話をしてみてはいかがだろうか。

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